1994年、コンスエロ・カスティリオーニがブランド「マルニ(MARNI)」を創業。
マルニ(MARNI)はイタリアのラグジュアリーブランド。メンズ・ウィメンズともに展開。
マルニのコレクションは、ボリュームの使い方と構築的なシルエットが高く評価されている。それに加え、シフォンなど柔らかいイメージの素材に、プリント、チェック、ストライプなどさまざまなデザインを取り入れた上品で可愛らしいスタイル。雰囲気としてどこか温かみがあるところが特徴。2000年代に入るころには世界的人気を不動のものとする。
デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)は25歳の時にイタリアの有名な毛皮メーカー「CiwiFurs」の社長、ジャン・カスティリオーニと結婚し、二人の子供を出産。子育てが落ち着くころに夫の会社のファッションコンサルタントとして働くようになる。
コンスエロ・カスティリオーニは1994年「マルニ」と命名したブランドを夫の会社「CiwiFurs」のファミリービジネスの一環として立ち上げる。ミラノを拠点とし当初は毛皮と革製品のみのラインナップであった。99年に「マルニ」は完全に独立したブランドとなり、毛皮や革製品以外にもラインナップを揃えるようになる。2001年メンズラインを発表。
1999年、日本に進出。2002年春夏コレクションよりメンズをを発表。
2000年秋、ロンドン、ミラノ、パリ、ニューヨークに続き、南青山に、広さ約330平方メートルと、最も大きい旗艦店を開く。ショップのデザインが独特で、建築家ユニット「フューチャー・システムズ」に依頼し、曲線で構成された空間を作り出している。
2012年、H&Mとコラボレーションで「MARNI at H&M」を発表。また、同年より、ディーゼルの創始者レンツォ・ロッソ率いるオンリーザブレイブ(OTB)のグループに入っている。OTBは、メゾン マルジェラやヴィクター&ロルフも展開している。
2013年、初フレグランス「MARNI ROSE」を発表。同年、ポーターとコラボレーションで、トートバッグやクラッチ、iPad miniケース、ウォレット等を発表。
2016年10月21日、創業者コンスエロ・カスティリオーニがクリエイティブ・ディレクター辞任。同時に、フランチェスコ・リッソの新クリエイティブ・ディレクター就任を発表。フランチェスコによる新生マルニは、2017-18年秋冬コレクションで発表される。
フランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)は、フィレンツェのポリモーダ、ニューヨークのファッション工科大学(Fashion Institute of Technology、FIT)、そしてロンドンのセントラル セント マーチンズ(Central Saint Martins)で学んだ後、アンナ モリナーリ(Anna Molinari)、アレッサンドロ デラクア(Alessandro dell'Acqua)、そしてマーロ(malo)で経験を積み、2008年にプラダ(PRADA)グループに入社。プラダのウィメンズコレクションとスペシャルプロジェクトを担当した経歴を持つ。