2003年、柳川荒士が「ジョン ローレンス サリバン」を設立。
ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)は日本のファッションブランド。メンズ・ウィメンズともに展開している。デザイナーは柳川荒士(Arashi Yanagawa)。
デザインの特徴は、屈強なエレガンス。強さとエレガントさをあわせ持つ男性像を基本的コンセプトに、身体にぴたりと沿うように流麗なシルエットのテーラードジャケットなどを展開する。その基盤には伝統的な英国テーラードがあり、ミリタリーやロック、あるいは2020年春夏のインダストリアルなど、シーズンによりさまざまなテイストをモードな雰囲気へと昇華したコレクションを展開している。
強さ・美しさの追求ゆえミリ単位にまでいたる緻密なデザインを行う。また、エレガントな光沢感を放つスーツ素材や底光りするようなレザーなど、素材にもこだわりを持つ。1つ1つの素材が有する特性を考察し、適材適所で判断。必要に応じて素材開発も行い、最終的にその素材がブランドの世界観に適合するかを丁寧に見極めている。
2010年春夏シーズンにスタートしたウィメンズラインにおいても、メンズテーラードの技術を基調としたシャープなコレクションを展開している。
デザイナーの柳川荒士は、ファッションデザインに関わる前はプロボクサーという異例の経歴を持つ。そのため、「ジョン ローレンス サリバン」というブランド名は、伝説のプロボクサー、ジョン・ローレンス・サリバンに由来。サリバンはボクシング史上に名を残す伝説のヘビー級初代チャンピオンであり、1950年代、ボストンストロングボーイと呼ばれた。その強さ、風格、威厳、全てをファッションで表現しようという想いがブランド名にこめられている。
日本国内には中目黒・伊勢丹新宿店・渋谷パルコ・大丸京都に直営店を有し、海外にも60以上の取扱店舗を展開する。
2003年、柳川荒士により「ジョン ローレンス サリバン」設立。
2003年秋冬シーズンより販売をスタート。
2007年春夏シーズン、東京コレクションにデビュー。以後、2010年秋冬シーズンまで参加。
2008年、東京・中目黒に旗艦店をオープン。直営店のみで取り扱う高級ライン「JOHN LAWRENCE SULLIVAN TAILOR」も展開した。
2010年、新ライン「ザ サリバンズ(THE SULLIVANS)」がデビュー。
2010年春夏シーズン、ウィメンズラインがスタート。
2010年8月、関西初となる直営店舗を京都藤井大丸にオープン。
2011年秋冬シーズン、パリコレクションにデビュー。以後、2014年秋冬シーズンまで参加。
2017年秋冬シーズンよりロンドンコレクションに参加、ショーに復帰。
2019年11月、渋谷パルコに新たな直営店をオープン。
2021年、2021-22年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションを東京で披露。東京でのショー開催は、2010年秋冬コレクション以来11年ぶり。スタイリングは、タカヒロミヤシタザソロイスト.のデザイナーである宮下貴裕が務めた。
デザイナーの柳川荒士は1975年、広島県に生まれる。ファッションデザインを独学で学ぶ前には、プロボクサーとしてキャリアをスタートした。アマチュアボクサー時代には、三階級王者にもなり、具志堅にも見込まれプロになったという。プロボクサー時代には、ショップで服の販売のアルバイトを経験。
プロボクサー引退後、イギリスに渡り、古着の買い付け販売を経験。この際にイギリスファッションの影響を受け、「自分でかっこいいジャケットを作りたい」という想いから、独学で英国テーラードを学び、服作りをスタート。2003年、「ジョン ローレンス サリバン」を設立。