1970年、ポール・スミスがノッティンガムにショップを開く。
ポール・スミス(Paul Smith)はイギリスのファッションブランド。メンズ&ウィメンズウェアを中心に展開。コレクションライン以外にも、カジュアルライン、シューズ、マフラー、時計、財布、香水など豊富なアイテムを手掛けている。
テーラリングがブランドの得意とするところで、それをベースに、遊び心あるデザイン、着こなし、素材の見せ方などで新提案。イギリスのテイラードの伝統的なスタイルを継承しつつ、機能性、実用性を重視、色使いはカラフルで派手なプリントを配したものも多く、全体的に優しい印象を与えるチャーミングなアイテムが多い。ポール・スミス本人はこれを「ひねりのあるクラシック」と定義している。その手法「ファイロファックス」、「ボクサー・ショーツ」や「8ボタンのポロシャツ」等を世に輩出した。
創業者のポール・スミス(Paul Smith)は、1946年、イギリスのノッティンガム生まれ。1970年、イギリスのノッティンガムに、マーガレット ハウエルやケンゾーを扱うセレクトショップをオープン。
70年代半ばあたりからポール スミスのロゴ入り、オリジナル・シャツを販売をスタートする。オリジナルのネクタイやシャツなど好評を博し、次第にポール スミスの名がイギリス国内に広がってゆく。当初はメンズウェアのブランドとして始まった。
1976年、パリ・コレクションに初参加。1979年、ロンドンのコベット・ガーデンにショップをオープン。1982年、日本企業のジョイックス・コーポレーションと業務提携を開始、1984年には南青山に直営店をオープンした。ポール・スミスの店舗は拡大を続け、現在では百貨店の定番ブランドとなっている。
93年、レディースライン、「ポール・スミス ウィメン」、カジュアルラインとして「アール・ニューボールド」(2016年春夏でブランド終了)を発表。ポール スミス ウィメンではアクセサリーから香水、靴までトータルで手がけている。
また、同年、ポール・スミスのアイウェアライン「ポールスミススペクタクルズ」を発表。これは、アメリカのアイウェアブランド、オリバーピープルズとのコラボレーションによるものである。ポール・スミスのショップで、オリバーピープルズのアイウェアを取り扱ったことがきっかけとなった。
95年に輸出功績を称えられ、エリザベス女王より「クイーンアワード」を授与される。1999年「ポール・スミス シューズ」を発表。2000年には「サー」の称号を受けた。
2006年3月、東京・神宮前5丁目に日本初の複合ショップ「Paul Smith SPACE」をオープンする。このショップは、MEN、WOMEN、アクセサリーの全ラインが揃う旗艦店。
2010年、ミネラルウオーター「エビアン」のボトルをデザイン。
2016年秋冬シーズンより、新ディフュージョンライン「ピーエス バイ ポール・スミス(PS by Paul Smith)」をメンズ&ウィメンズコレクションでスタート。2017年、PS ポール・スミス国内初の路面店が原宿にオープン。
2024年、表参道で展覧会「写真を囲むフレーム:ポール・スミス テーラリングの60年」を開催。