1999年、ニール バレットが自身の名を冠したブランドを設立。
ニール バレット(Neil Barrett)は1965年、イギリスのデヴォン州に生まれる。セントマーチンズでファッションを学ぶ。卒業後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで文学の修士号を取得。セントマーチンズ在籍時はジョンガリアーノの卒業コレクションを手伝ったという。
89年、卒業コレクションが評価されて、グッチのメンズウェアのシニア・デザイナーに就任。ここでは89年~93年までの5年間を働くが、これは崩壊したブランドが復活していく時期であり、重要かつ貴重な5年間を過ごす。
94年、プラダに移りメンズのデザイン・ディレクターに就任。これはニール バレット自身がメンズラインを立ち上げることを提案したことがきっかけ。98年、サムソナイト・アクティヴウェアのデザイナーに就任。
99年、これまで積んできた経験をもとに、自身の名を冠したブランド「ニール バレット」を設立。1998A/Wメンズコレクションからスタート。これ以降、ロンドンとコレクションを発表するイタリアを往復する生活を送る。1年後にピッティ・イマジネ・ウォモ(メンズウェアで権威ある展示会)のオープニングを飾る。1999A/Wからレディースコレクションをスタート。
ニール バレットの服の特徴はイギリス仕込みのトラッド、テーラードにスポーティな機能性をうまく加えたデザイン、素材とディテールへのこだわり。素材の研究とこだわりにはただならぬものがあり、それに完成まで何十回と調整を加えて完成する。シンプルだが、カッティング・素材・ディテールに非常にこだわる。こような部分が支持を受け、ブラッドピットなどハリウッドにも多くの顧客を抱える。
現在「NeilBarrett」、「NeilBarrett Shirts」、「NeilBarrett Indigo-Collection」を手がける。その他、三陽商会とライセンス契約を結び、「Blackbarrett by Neil Barrett(ブラックバレットバイニールバレット)を手がけたり、プーマとコラボレーションで「96hours」「PUMA by NEIL BARRETT」ラインも手がけている。
2008年、東京・骨董通りのショップをクローズし、場所を変えて青山に旗艦店をリニューアルオープンした。同年、PORTER(ポーター)とコラボレーションバッグを発表し青山店で限定発売された。その他、BMW Z4 限定エディションの発表を記念して、「クルマとファッションの融合」というコンセプトをもとにした展示企画にジル サンダーと共に参加。
2009年、ヘルノとコラボレーションでダウンジャケットを発売。ブランド名は「ニールバレット・フォー・ヘルノ(Neil Barrett for Herno)」。
2018年、初となるキッズコレクション「ニール バレット キッズ」を発表。
その他、サッカーイタリア代表のユニフォームのデザインも担当、映画「スパーダーマン2」への衣装提供など等活躍の幅が広い。現在、日本ではサン・フレールが総代理店となっており、青山と大阪に直営店がある。他にサン・フレールの運営する「ユジュニー」をはじめとしたセレクトショップでの取り扱いがある。