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山﨑賢人×染谷将太にインタビュー、“苦しい中で頑張ることが生きる実感に繋がる”凸凹コンビを演じた2人の共通点

映画『陰陽師0(ゼロ)』で安倍晴明役を演じる山﨑賢人と、源博雅役を演じる染谷将太にインタビュー。映画は2024年4月19日(金)より公開される。

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真8

『陰陽師』は、平安時代に実在した“最強の呪術師”安倍晴明の活躍を描いた夢枕獏の小説。1988年に刊行され、現在でも定期的に新刊が発売されているベストセラーシリーズだ。シリーズ累計発行部数は670万部を突破している。

そんな夢枕獏による『陰陽師』の物語が、原作・夢枕獏の全面協力の元、映像化されることに。映画『陰陽師0』では、安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描く。若き晴明と、彼にある事件の解決依頼を持ち掛ける源博雅がバディとして協力しあいながら、平安京を巻き込む巨悪な呪いに挑んでいく様子を、迫力のアクションと壮大なスケールで映し出す。

山﨑賢人×染谷将太、“凸凹コンビ”を演じた2人の共通点

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真1

人嫌いで変わり者の晴明と、愛されキャラの博雅の“凸凹コンビ”を演じられたおふたり。実際に共演してみて、相手の“ここはすごい!”と思ったところはありますか?

染谷:賢人くんのすごいところは、何事も飄々とこなすところ。ものすごく難しいことを言われてもさらりと受け止めて。で、もちろん悩む時もあるのですが、「これどうしよう?どうやろうかな~?」みたいな感じで口に出して、すごく飄々と悩むんです。

わりと自分は悩むと内に入ってしまうタイプなので、悩んだ時に自分が悩んでますって自然に言える賢人くんがすごく羨ましい。思っていることをアウトプットすることで、その場にいるみんなに気持ちを共有できるんですよね。それって強みだなと思います。

山﨑:悩んでいる時、染谷くんには本当に助けてもらいました。

染谷:賢人くんが悩んでいるところが自分の気づきにもなるんですよ。「あー、確かにそれってどうするんだろう。」って、自分も一緒に考えるきっかけになったり。

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真15

山﨑さんはいかがでしょう。染谷さんのストロングポイントとは?

山﨑:先日染谷くんと対談させていただいたんですが、その時に面白いなと思ったのが、「役が自分の中で地に足がついていないと不安になるし演じたくない」と言っていたこと。設定や見た目といった外側の部分ではなく、自分の役で“地に足をついた状態”をどう作っていくのか、そこを見つけるのが染谷くんは早いのだろうなと思いました。

晴明と博雅を入れ替えてやってみるというリハーサルがあったのですが、染谷くんの晴明は誰かの真似をするわけでもなく、無理に何か作ろうとするわけでもなく、本当にフラットな“染谷くんスタイル”の晴明で、それがすごくいいなって。今思えばそれが「地に足がついている状態の晴明」だったんだなって思います。

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真10

お互いに尊敬する部分が多かったのですね。逆に、“自分自身の俳優としての強み”は何だと思いますか?

染谷: どんな状況でも楽しみを見つけられることですかね。大変な要求、難しいなって思うこともわりと何でも楽しめるタイプです。今回も嗣麻子さん(佐藤監督)が求めるレベルはもちろん高くて、それに応えていくっていうのは本当に難しくて大変だけれども、すごく楽しめた。

(別のインタビューで)「染谷さんは無理難題を押し付けられるのが好きだからそうしてみた」って、佐藤監督もおっしゃっていました。(笑)

染谷:決して難しい注文が好きなわけではないです。(笑) ただ、自分にとって簡単な要求なんてなくて、いつも四苦八苦しちゃうんですよね。それをクリアできると面白いなと思いますし、試行錯誤してる時間が楽しいんです。

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真13

山﨑さんはいかがですか?

山﨑:どんな状況も楽しむというのは自分もすごく大切にしているので、そこは染谷くんと共通している気がします。たとえば肉体作り。食べるのも筋トレももちろん大変で、「きちいな~」って思いながらやってますけど、結果それも楽しいじゃないですか。苦しいと思いながら頑張ることが、生きている実感に繋がっている。

直近で言うと、『陰陽師0』と『ゴールデンカムイ』では全然肉体が違いましたよね。

山﨑:そうですね。実際『陰陽師0』から『ゴールデンカムイ』で約10kgくらい増やしたかな。現場ではずっとゆで卵を食べ、プロテインを飲んでいました。(笑)

なんとハードな…!染谷さんは、肉体作りのほうは?

染谷:自分は『サンクチュアリ』で約10kg増やしたくらいですかね。その直後に『陰陽師0』を撮ったので、嗣麻子さんの「痩せろ。痩せろ。痩せろ。」っていう“呪”にかかっていました。(笑) 7~8kg戻したのですが、完璧には戻らなかったです。

「役作りの切り替えはない」自然体で演技に臨む

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真23

絶え間なく人気作に出演されているおふたりの、“役作りの切り替え”が気になります。

染谷:スイッチの切り替えはあんまりないんですよね。現場が変わると空気ががらっと変わるので、そこに行くだけで自分の役割も変わるというか。意識的なことはなにもしていないですし、役柄がプライベートに影響することも全くないです。

山﨑:自分も「オン!オフ!」という切り替えはないですね。役作りに関しては、普段の生活で色んな人に会ったり、会話したり、景色を見たり、そういった部分からインスピレーションを得ることが多いです。たとえば今回だったら、染谷くんや佐藤監督と「そのやり取り晴明っぽいじゃん!これ博雅っぽいね!」なんて話していたことを、そのまま本番で活かしてみたりとか。「この雰囲気は使えるな」というヒントを日常的に拾い集めて、本番でナチュラルに出すようにしています。

『陰陽師0』は“結局は気の持ち様”とポジティブになれる作品

安倍晴明が陰陽師になる前の“知られざる学生時代”を描いた『陰陽師0』。その物語の鍵を握るのが、“呪(しゅ)”というテーマだ。

染谷将太, 山﨑賢人 インタビュー|写真9

『陰陽師0』のテーマである“呪”について、改めて教えていただけますか?

染谷:“呪”というのは、いわば個人個人の“間違った思い込み”のことです。様々な情報があふれる現代では、フェイクニュースを信じてしまったり、情報操作に踊らされてしまったり…事実はひとつしかないはずなのに、認知の違いによってそれぞれが思い描く真実が異なることが多々ある。

監督によると、皆が惑わされるウソやフェイク、- 昔の時代でいう幻覚、幽霊、悪霊の真偽を見極めて、呪術で退散祈祷した第一人者が安倍晴明なんだそうです。

なるほど。安倍晴明は、“呪(=間違った思い込み)”を取り払ってくれるヒーローとして描かれているのですね。

山﨑:はい。目に見えないウイルスだったり、相手の顔が分からない誹謗中傷だったり、情報過多の世の中では不安や憶測がどんどん膨らんでしまいますけど、結局自分が見えている世界しかないんです。だから、余計なことを考えずに今をどう生きるかが大事。最終的には“気の持ち様”なんだって、そう思います。映画を観終わった後は、“自分が見えている世界を信じればいい”って、ポジティブな気持ちになれると思いますよ。

染谷:幸せに触れているその時間や、楽しいと感じているその瞬間を大切にしようと思える映画だよね。

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