映画『夏の終わりに願うこと』が2024年8月9日(金)より順次、全国で公開される。
映画『夏の終わりに願うこと』は、1日を通して揺れ動く少女の心を瑞々しく描いた作品。病気で療養中の父の誕生日、ひさしぶりに父に会う少女が抱える喜びや戸惑い、希望、不安など、様々な感情を映し出す。
主人公のソルを演じるのは、映画初出演となるナイマ・センティエス。演技未経験ながらも、幼いころから自然の中で多くの時間を過ごしてきたという彼女を見たリラ・アビレス監督が「この子だ!」とソル役に大抜擢した。
療養中の父・トナは、脚本家としてトロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した『ノー・エスケープ 自由への国境』を手掛けたほか、作家としても活躍するマテオ・ガルシア・エリソンドが演じる。
監督を務めるのは、“メキシコ映画界の新たなパイオニア”とも評されるリラ・アビレス。長編監督2作目となる本作『夏の終わりに願うこと』は、ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞し、東京国際映画祭ほか70以上の映画祭で上映。アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出されるなど、世界中から注目を集めている。
一足先に公開された予告編では、主人公の少女・ソルが、家族や親せきと共に父の誕生日パーティーを準備する姿が映し出されている。
父を喜ばせるためにピエロの衣装を身に纏って賑やかに準備をするソルだが、「パパの部屋に行ってもいい?」と聞いてもはぐらかされるほど父の容態は深刻。美しい自然に囲まれたメキシコの日常を舞台に、それぞれの葛藤や価値観が交錯しながらも、家族全員が同じ“願い“をこめて開催する忘れられないパーティーが始まるー。
7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶソルだったが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安が募るばかり。
やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いがあふれ出し、ソルは“新たな感情”を知ることになる。よろこび、悲しみ、希望、落胆。波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、物語のラスト、少女が願ったこととは?
【作品詳細】
映画『夏の終わりに願うこと』
公開日:2024年8月9日(金)
監督・脚本:リラ・アビレス
出演:ナイマ・センティエス、モンセラート・マラニョン、マリソル・ガセ、マテオ・ガルシア・エリソンド、テレシタ・サンチェス
日本語字幕:林かんな
配給:ビターズ・エンド
原題:Tótem