2015年4月24日(金)、大分県立美術館がオープンする。2006年の青森県立美術館以来、日本では約10年ぶりとなる県立美術館の開館。館長を務めるのは、西武美術館・セゾン美術館で学芸員をつとめてきた新見隆(にいみ りゅう)だ。
敷地面積13,595㎡の広大な空間に構えられる、竹工芸をイメージしたという外壁のデザインが印象的な3階建ての建物。大分県の中心に位置するこの新たな美術館の設計は、2014年に建築界のノーベル賞とも呼ばれるプリツカー賞を受賞した坂茂(ばん しげる)が手がけた。今まで、美術好きのためのスペースであった美術館を、外に向けて開放する。建物を覆う一面のガラスには、単に開放感を生み出すためだけでなく、そうした意味合いも込められているという。
美術館では年4回程度の企画展に加え、大分が誇る約5,000点の所蔵作品をもとにしたコレクション展、そのほかワークショップやレクチャー等を開催予定。さらにはミュージアムショップ、カフェも常設されるなど、誰もが気軽に立ち寄れる工夫が凝らされている。
マルセル・ワンダース「ユーラシアの庭」のためのデザイン構想図 2014年
「出会いと五感のミュージアム」。これは大分県立美術館のキャッチフレーズだ。これまで、西洋やアジアから積極的に異文化を取り入れつつ、地元の文化との融合を図ってきた大分県。その大分の土地らしく、異文化なものや異質なもの、グローバルなもの、ローカルなものといった多様な要素が混ざり合う、新たな出会いの場を目指す。
また、開館記念企画展として、2015年4月24日(金)から7月20日(月・祝)「モダン百花繚乱『大分世界美術館』-大分が世界に出会う、世界が大分に驚く『傑作名品200選』」の開催が決定。ダリ、ミロ、ターナー、マティス、モンドリアン、田能村竹田、福田平八郎、髙山辰雄、宇治山哲平、生野祥雲齋ら、絵画・工芸・デザインなどの生活芸術ほか、約200点の作品が展示される予定。
【施設概要】
大分県立美術館
オープン日:2015年4月24日(金)
住所:大分県大分市寿町2番1号
敷地面積:13,595㎡
建物面積:16,769㎡
【企画展概要】
「モダン百花繚乱『大分世界美術館』-大分が世界に出会う、世界が大分に驚く『傑作名品200選』」
会期:平成27年4月24日(金)~7月20日(月・祝) 予定
※会期中に展示替えを5日程度行うため、該当日は観覧不可。
開館時間:
日曜日~木曜日 10:00〜19:00
金曜日、土曜日 10:00~20:00
休館日:原則、年中無休
※企画展・コレクション展の準備・展示替等で展示の観覧が出来ない期間や、設備点検等により全館休館する場合あり。
【問い合わせ先】
公益財団法人 大分県芸術文化スポーツ振興財団
TEL:097-533-4500