バーバリー プローサム(Burberry Prorsum)は、ロンドンのケンジントン・ガーデンで2015年春夏コレクションを発表した。
今季のテーマは、「THE BIRDS AND THE BEES」。イングリッシュガーデンの花や虫たち、そして1940年代のタイポグラフィーからインスパイアされた、遊び心あふれるカラーやプリントのアイテムが登場。またコレクション会場は、手描きのバタフライプリントやミツバチモチーフでキャットウォークや壁面、天井が飾られた。
抽象的なボタニカルプリントは、春夏らしい鮮やかなカラーで登場した。「蜘蛛の巣」を思わせるモーブのタイダイで染められたドレスや蜂のプリントを施したスカートからは、植物や生き物たちが活動を始める春の訪れを感じさせる。また快活さを与えるイエローやグリーンで表現されたタイポグラフィープリントのアイテムは、同系色で全身をまとめ統一感のあるコーディネートを展開した。
ブックカバーのタイポグラフィーや蜂のプリントはトレンチコートにも。ポイントとなったのは、トンボの羽を思わせるチュール重ねの「ドラゴンフライベルト」。大胆な全面プリントと大きなリボンを合わせたスタイルは、トレンチコートがスタンダードなアイテムだという概念を脱し、ユニークなアイテムへと変化させた。
プリーツチュールをランダムに重ねたワンピースや光沢感のある素材をポケットに使用したジャケットなど、素材のおもしろさが目を引く。中でも、ブランドのアイコンであるデニムをヘプラム型に仕立て、裾には白いファーをあしらったジャケットに、丸いスパンコールを全面に添えたひざ下スカートを組み合わせたコーディネートは、実用的なデニムとドレッシィな素材のコントラストを楽しめる。
トレンチコートを身に付けたモデルたちが集結し、フィナーレを飾った。一つ一つは力強さを感じるアイテムだが、足元をカラフルなスニーカーやサンダルで統一し、ウエストマークにポイントを置くことで、まとまりのあるコレクションとなった。