ディオール(Dior)が、東京・銀座にて、エキシビション 「エスプリ ディオール - ディオールの世界」を開催する。入場無料で、期間は2014年10月30日(木)から2015年1月4日(日)まで。
4フロアで構成される会場は、ドレス、フレグランス、アクセサリー、資料や写真を通して、クリスチャン・ディオールの時代から後継者ラフ・シモンズの才能によって支えられる現在までの軌跡を紹介。
幼いころから日本の文化に親しんでいたクリスチャン・ディオール。彼の想像の世界、同時代の芸術家たちとの交わり、比類のないコレクションを重ねながら創りだしたスタイル、舞踏会へのこだわりや女性に幸せをもたらすことにかけての驚くべき感性など、過去から今日にいたるクリエーションをたどりながら語る。
地下1階から2階では「ディオールの大舞踏会」、「ディオールと芸術家たち」など12個のキーワードに分けて、それぞれ映像や解説とともに作品展示が行われる。1950年代や最近のコレクションのショー映像が一度に放映されるほか、クリスチャン・ディオールによるメゾンの歴史を中心に、イヴ・サンローラン、ジャンフランコ・フェレといった、これまでメゾンで活躍したデザイナーや、現在活躍中のアーティスティック・ディレクターが披露したクリエーションをストーリー動画で上映。その他テーマに応じて、アーカイブドレス、ディオールを長年撮り続けているパトリック・デマルシェリエの写真、映像、そして職人たちの実演などから、多角的にディオールの歴史を紹介する。
「ディオールと芸術家たち」のスペースでは、様々な芸術家たちにインスパイアされたディオールの歴史をコレクションピースとともに紹介。1920年代に23歳で画廊を開いたクリスチャン・ディオールは、ピカソ、ブラック、マティス、ラウル・デュフィ、クリスチャン・ベラール、ダリといった友人たちの絵画を画廊で展示しており、1933年にはシュールレアリスムをテーマにした展覧会を開くなど、当時多くのアーティストたちと交友があった。会場では、クリスチャン・ディオールと親交の深かったアーティストと写っている写真や、マルク・シャガールがディオールに向けて贈ったメッセージなどの資料から、そうした歴史を紐解くことができる。また2007年春夏オートクチュールコレクションで発表した、葛飾北斎へのオマージュを捧げたコートといった、芸術家たちに影響を受けたメゾンのピースも展示される。
またディオールと日本の結びつきを紹介する、「ディオールと日本」にも注目したい。ディオールのデザインと型紙を用いて日本の生地による服の製作をしたいという、株式会社大丸の希望に応えたクリスチャン・ディオール。その後メゾン・ディオールとこの交友関係は発展し、高松宮妃をモンテーニュ通りにお迎えしたほか、のちに皇后となる正田美智子さまのご用命を受けることになった。その後も、クリスチャン・ディオールの後継者たちは日本との絆を深めるクリエーションを披露し、2007年春夏オートクチュール・コレクションは日本へのオマージュを捧げているほか、2013年秋冬コレクションではラフ・シモンズが日本女性のイメージをデザインで呼び起こしたのだった。
さらに「ローズからルージュへ」のスペースでは、ローズ(ピンク)やルージュ(赤)のシューズやバッグを集めて展示しているほか、「ディオールのガーデン」では花々にインスパイアされたドレスを紹介。また女優や王族の女性たちなど、これまでディオールを纏ったスターたちの姿を紹介するパートでは、1996年にダイアナ妃が着用したドレスや、1962年にマリリン・モンローが身に着けていたデザインに着想を得て特別に創作されたロングドレスなどが披露される。
その他最上階ではディオールのバッグ「Lady Dior」をもとに、名和晃平、鬼頭健吾、宮永愛子、ニコラ・ミレエらが作成した斬新かつユニークな作品を展示するほか、メゾンの歴史を紹介する写真集といった書籍の発売も。作品展示以外にも、地下1階ではアーティザンによる香水の封づめ作業や、トワレの仮縫いを間近で見ることができ、様々な角度からメゾンの魅力を味わえる。
【概要】
エスプリ ディオール - ディオールの世界
期間:2014年10月30日(木) - 2015年1月4日(日)
開催時間:10:30~20:00 (最終入場時間 19:30)
※2014年12月11日(木)、2015年1月1日(木)は休館。
※日程により、イベント準備のため、18:00(17:30最終入場)もしくは19:00(18:30最終入場)に閉館する場合有り。
住所:東京中央区銀座3-5-8 玉屋ASビル
※入場無料
問い合わせ先
0570-050-121