2014年11月27日(木)から30日(日)までの期間中、人間国宝である志村ふくみの展覧会「はじめての志村ふくみ。着物から小裂から。」が東京・南青山のTOBICHIで開催される。
今回展示される着物は、植物染料で染めた絹の紬糸で織られたもの。着物の購入相談も行っており、購入希望者にはわかりやすい案内も。
また、布の端裂を集めて額縁におさめた小裂も様々な布の組み合わせで展示販売される。小裂は志村が織物をはじめたころから大切にとっておいたもので、染織作家として過ごした時間と、それぞれの布への思いが詰まっている。
この展覧会には、発案者である糸井重里の「遠い存在に思われがちな着物を展覧会を通してたくさんの人に見てもらいたい」という願いが込められている。
■志村ふくみプロフィール
1924年滋賀県生まれ。染織作家、随筆家。31歳のとき母の指導で植物染料と紬糸による織物を始める。母の影響で柳宗悦の民藝運動に参加。
1968年京都市嵯峨野に工房を構える。1986年紫綬褒章受章。1990年重要無形文化財「紬織」保持者(人間国宝)に、1993年文化功労者に認定。2013年染織の世界を学ぶ芸術学校「アルスシムラ」を志村洋子と共に設立。2014年、第30回京都賞「思想・芸術部門」受賞。
【イベント詳細】
「はじめての志村ふくみ。着物から小裂から。」
会期:2014年11月27日(木)~30日(日)
時間:11:00~19:00 ※30日(日)のみ18時終了。
場所:TOBICHI
住所:東京都港区南青山4-25-14