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ディーゼル創始者兼社長レンツォ・ロッソへのインタビュー

2月某日、ディーゼルの創始者兼社長レンツォ・ロッソが来日した。ファッションプレスは、レンツォ・ロッソ本人にインタビューをし、ディーゼルが打ち出すとてもユニークなキャンペーンや、マーケットについて、日本についてなど質問。

レンツォ・ロッソは、世界80ヶ国以上に約5,000箇所の販売拠点を有し、約500ものディーゼルストアを展開、さらにメゾン マルタン マルジェラヴィクター&ロルフディースクエアード等、世界的ブランドも有する一大グループを率いるトップ。そんなレンツォ・ロッソは意外(?)にも気さくにこちらの質問に回答してくれた。

■「DIESEL ISLAND」

ファッションプレス編集部(以下FP): まず、ディーゼルの2011年春夏広告キャンペーン「DIESEL ISLAND」は島を舞台にビジュアルを展開していますが、このキャンペーンのコンセプトについてご説明いただけますか?

レンツォ・ロッソ ディーゼル創始者兼社長(以下ロッソ): 昨年の広告キャンペーン(「BE STUPID」)では、自分らしく生き、失敗を恐れずに何度でも挑戦する精神を「STUPID」という言葉で表現したんだ。そんな姿勢を貫いたらと想像を膨らませて、今回考えついたのが「DIESEL ISLAND」というコンセプトなんだ。自分達の理想の国ってどういうものだろうってね。ディーゼルジャパンの精神に共感する人々が集まった島にはパスポートもあるし、独自の法律もある。そこには自分達だけの創意あふれる生活があるんだ。

ディーゼル創始者兼社長レンツォ・ロッソへのインタビュー | 写真 ディーゼル創始者兼社長レンツォ・ロッソへのインタビュー | 写真

FP: その島でディーゼルはどんな役割を担うのですか?

ロッソ: 今はウェブがあって、フェイスブックなどのSNSもある。それらのコミュニケーション手段を使って、友達や家族、さらに世界中の人達とあらゆる楽しみをシェアできる。彼らがどんな生活を思い描いているか、どうやったらこの2011年をよりよくしていけるかについて、アイデアや情報を与えてくれる。私達は何かについて「こうするべきだ」なんて言うつもりはないよ。そんなことはあり得ない。むしろすべての人にベストなことを実現するために私達ができることを教えてもらいたいんだ。若い人達が考えていることを形にしたDIESEL ISLANDを作り上げていきたいと考えているよ。

FP: 今回の「DIESEL ISLAND」と前回の「BE STUPID」キャンペーンとの関係についてもう少し伺えますか?

ロッソ:全てはひとつの馬鹿げたアイデアから始まったんだ。前回の「BE STUPID」キャンペーンでは、ただ世界にショックを与えたかった。前任のクリエイティブ・ディレクターがディーゼルを去った後も、私はディーゼルが変わらず持ち続けているエネルギーを表現したかった。ディーゼルは常にとても勇敢で、モダンで、革新的で、活気に溢れていたし、これからもそうであり続けなければならない。そこで私が思いついた「BE STUPID」キャンペーンでムーブメントを起こした。それが今回の「アイランド」にまで発展した。この「アイランド」というのはとても強力なアイデアで、想像力を刺激してくれるんだ。

■社会へのメッセージ

FP: ディーゼルの広告キャンペーンはいつも力強く、センセーショナルです。その一方で、あなた方の広告は地球温暖化など社会問題へも警鐘を鳴らしていますね。

ディーゼル創始者兼社長レンツォ・ロッソへのインタビュー | 写真

ロッソ:私達は常に社会問題に対して積極的に関わっていきたいんだ。私達が直接的に問題を解決できるということはないかもしれないけれど、そうした問題について積極的に発言していきたいと考えている。ディーゼルなりのアイロニーとフィロソフィーをもって、いつも何かポジティブなメッセージを発していきたいからね。新しい世代の人達、若い世代の人達の存在は本当に大切だと思っている。彼ら若い世代と一緒でなければ、私達は政治家や世界中の人々をよりよい方向に向かわせることはできないと思っている。そうでない限り、政治家達は日々の問題を解決するだけで精一杯だからね。

FP:ディーゼルは世界中でビジネスを展開しています。そしてグローバルキャンペーンでは世界全体に向けて強力なメッセージを送り続けています。それは難しいことですか?

ロッソ:いや、そんなことはないな。以前は難しかったけれど、今は難しくない。それはウェブのおかげだね。今はウェブを通じて情報を世界中の人に伝えることができるから、グローバルキャンペーンだってそれほど難しくはないよ。

FP: たとえ異なる文化や宗教を持つ人々に対してでも同じなのですか?

ロッソ:そうだね。たしかに世界には様々な異なる宗教がある。でも、私達は宗教を通じて人々に語りかけているわけではなく、「ソウル」に語りかけている。ソウルは世界中どこにおいても同じなんだ。

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