特別展「始皇帝と大兵馬俑」が、大阪・国立国際美術館で開催される。期間は2016年7月5日(火)から10月2日(日)まで。
1号兵馬俑坑 秦始皇帝陵博物院蔵
©Shaanxi Provincial Cultural Relics Bureau & Shaanxi Cultural Heritage Promotion Center
本展では、最新の発掘成果を取り入れながら、始皇帝と秦王朝にまつわる貴重な文物を一堂に集めて紹介。20世紀の考古学で最大の発見ともいわれる兵馬俑の中でも選りすぐりのものを揃え、圧巻の造形美を示すとともに、始皇帝が築き上げた「永遠なる世界」の実像に迫る。
展覧会の見どころは大きく3つ。まず、一つ目に青銅器や金銀器、土器の展示。小国だった秦が天下統一に向かって成長していく過程、秦とライバル国、「西戎」「匈奴」、さらには西周王朝とのかかわりを辿る。
左) 取水口 戦国~秦時代・前3世紀 陶製、「取水口」高さ31.5 秦咸陽宮遺址博物館蔵
右)車馬出行図壁画残片 戦国~秦時代・前3世紀 漆喰・彩色、縦46.0、横78.0 梜西省考古研究院蔵
©Shaanxi Provincial Cultural Relics Bureau & Shaanxi Cultural Heritage Promotion Center
そして、二つ目に、始皇帝の陵園と宮殿を感じることのできる、巨大な建材や壁画、水道管などの発掘品の展示だ。兵馬俑だけでは読み取ることができない、壮大なスケールを感じると同時に、その作品を通して始皇帝の夢を紐解いていく。
1号銅車馬(複製) 原品 秦時代・前3世紀 青銅製・彩色、高さ150.0、長さ225.0 秦始皇帝陵博物院蔵
©Shaanxi Provincial Cultural Relics Bureau & Shaanxi Cultural Heritage Promotion Center
そして一番の見どころは、「将軍俑」や「騎兵俑」などの秦軍の陣容に迫る作品に加え、「馬丁俑」や「雑技俑」などのバラエティー豊かな兵馬俑たち。展示会場に再現された「兵馬俑坑」では、「軍団」としての兵馬俑の迫力を感じられる。
臨場感あふれる圧倒的迫力は、今回の展覧会でしか味わえない。秦が巨大帝国になるまでの500年以上にわたる波乱に満ちたダイナミックな歴史ドラマの展開を体感してみては。
【開催概要】
特別展「始皇帝と大兵馬俑」
開催期間:2016年7月5日(火)~10月2日(日)
場所:国立国際美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00~17:00
※金曜日は19:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 ※ただし、7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)は開館。
観覧料:
一般 1,500円(前売/団体 1,300円)、大学生 1,200円(前売/団体 1,000円)、高校生 600円(前売/団体 500円)
※中学生以下無料。
※団体は20名以上。
※心身に障害のある者とその付添者1名までは無料(要証明)。
【問い合わせ先】
国立国際美術館
TEL:06-6447-4680(代)