スペインのミステリー映画『マーシュランド』が、東京・渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷で限定公開。期間は、2015年10月17日(土)から10月30日(金)まで。
本作は、2014年本国スペインで劇場公開され、その年のスペイン・アカデミー賞(ゴヤ賞)で、主人公の刑事コンビを演じた2人の同時ノミネートを含む、延べ17部門にノミネート。そのうち作品賞・監督賞などを含む10部門を受賞する快挙を達成した話題作だ。
スペイン暗黒の時代、その歴史的背景に基づく骨太かつスリリングなストーリー、刑事たちが繰り広げる熱いドラマ、そして緊張感に満ちた物語が辿り着くラストが圧巻。スパニッシュ・ミステリーの最高傑作とも言うべき作品となっている。
■ストーリー
独裁政治の爪痕が未だ残る1980年スペイン・アンダルシア地方。湿地帯の小さな町で、祭りの最中2人の少女が行方不明となり、やがて死体で発見される。彼女たちは強姦され、凄惨な拷問を受け、そして殺されていた。事件の捜査を担当するのは、首都マドリードから左遷されてきた若く血気盛んな刑事ペドロと、ベテランのフアン。ほどなく二人は、過去にも同様の少女失踪事件が起こっていることを突き止める。しかし、捜査を進めていくうちに明らかになる、貧困、差別、汚職、小児性愛に麻薬 密売、小さな町にはびこる幾多の悪意が刑事たちの行く手を阻む。そんな中、また⼀⼈少女が姿を消す。救出までのタイムリミットはわずか。2人は少女の命を救い、事件の全貌を暴くことができるのか?
【概要】
『マーシュランド』
原題:La isla mínima(英題:Marshland)
公開:10⽉17⽇(土)〜10月30日(金)
会場:ヒューマントラストシネマ渋谷
キャスト:ラウール・アレバロ、ハビエル・グティエレス、アントニオ・デ・ラ・トレ、メルセデス・レオン
監督:アルベルト・ロドリゲス
脚本:ラファエル・コボス、アルベルト・ロドリゲス
撮影:アレックス・カタラン
2014/スペイン/カラー/シネスコ/105分/スペイン語
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