ユニクロ(UNIQLO)が、2016年春夏コレクションを東京・ベルサール渋谷ガーデンで2015年12月1日(火)に発表した。
今シーズン、ユニクロが目指したのは、シーンによって着る服のルールや境目がなくなりつつある現代人に向けたスタイリングの新提案だ。スポーツウェアをデイリーに取り入れたり、部屋着のようなリラックスアイテムをフォーマルウェアと組み合わせたり……人間のライフワークに寄り添う服は、その人の生き方によってさまざま。いつ着ても快適、そして楽しい洋服を紹介していく。
どのアイテムも目立った装飾はなく、シンプルでストレスフリーな印象。しかし、それが洗練されたモードウェアに昇華されているのは、リラックス、モード、カジュアルなど、着こなしに捻りを加えて変化を付けているからだ。
ユニクロらしいコミカルなカラー使いもあった。赤、黄、緑などによるカラフルなコーディネートは、カジュアルにもプレッピーにも仕上げられていた。ストライプとチェックのシャツを重ねたり、ニットの下にシャツを数枚レイヤードしたりと、遊び心ある組み合わせも見られた。
また、終盤に続々と登場したのはオールホワイトのルック。シースルーのニットにワイドパンツを合わせてリラックスなムードを漂わせたかと思えば、同じ形のパンツに少しコンパクトなニットを合わせてミニマルに表現していた。いろんな要素を混ぜても複雑になりすぎないのは、ユニクロが絶えず提案してきた“シンプルさ”が根底にあるからだろう。