累計発行部数100万部を超える、湊かなえのベストセラー小説『少女』の実写映画化が決定。2016年10月8日(土)に公開される。
2009年、デビュー作の『告白』が第6回本屋大賞を受賞。翌年に映画化された『告白』は、小説に端を発する様々なメディアミックス戦略効果もあり、累計発行部数300万部を超える空前の大ベストセラーに。湊はその名と共に、"イヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)"という新ジャンルを世に広めた。
そんな湊が『告白』の次に発表した作品が『少女』だ。ストーリーは、心に闇を抱える由紀と敦子、2人の高校2年生の女の子が、「人が死ぬ瞬間」を見たいという欲望と願望を胸に、別々の夏休みを過ごすというダークでシリアスなもの。それぞれの視点で語られる別々の異なるストーリーが、終盤に向けて何重にもリンクしながら紡がれていく。
「人が死ぬ瞬間を見たい」という、重く衝撃的なテーマを扱う本作に置いて、メインとなる由紀・敦子の二人のキャスティングは重要なポイント。その2人には、ドラマ・映画・CMと多方面で活躍する本田翼と山本美月の2人が抜擢された。これまで明るい役を演じる事が多かった2人だけに、スクリーンでどんな演技を見せてくれるのか注目が集まる。
そして監督を務めるのは、『しあわせのパン』(‘12)、『ぶどうのなみだ』(‘14)、『繕い断つ人』(’15)などを手掛け、映像の細部までこだわった独特の雰囲気を醸し出すヒューマンドラマに定評がある三島有紀子だ。
高校2年生の夏。心に闇を抱えた2人の「少女」たちが過ごす衝撃的な夏休みが今、始まる。
【ストーリー】
――人が死ぬ瞬間を見てみたい。本当の意味で「死」に向き合えると思うから。
高校2年生の夏休み、由紀は小児科病棟でボランティアをしていた。夏休みに入る少し前、転校生の詩織が「親友の死体を見たことがある」と少し自慢げに話していたことに、言い知れぬ違和感と、ちょっとした羨ましさを感じたのだ…。それならば自分は詩織よりも強く「死」の瞬間を目撃したい。そして、その時を誰よりも面白く演出したいと考えた由紀は、残酷にも短い生命を終えようとしている少年たちと仲良くなり、自らの思いを遂げようと画策していた。
一方、由紀の親友である敦子もまた、由紀には告げずに老人ホームでのボランティアに出かけていた。陰湿ないじめにあい、生きる気力を失いかけていた敦子は、人が死ぬ瞬間を見れば、生きる勇気を持てるのではないかという淡い期待を持っていた…。
【作品情報】
映画『少女』
公開日:2016年10月8日(土)全国ロードショー
主演:本田翼、山本美月、稲垣吾郎
監督:三島有紀子
原作:『少女』(湊かなえ 著)
(C)2016「少女」製作委員会