アニエスベー(agnès b.)の2016-17年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。
スタートダッシュを切ったのは、ホワイトのワントーンルック。長袖のTシャツにニットを羽織り、ボトムスには光沢のあるマキシスカートをセレクト。モデルはマグカップを手に持ち、朝のワンシーンを切り取ったかのような、優雅な演出からショーは幕を開けた。
基盤となるのは、クラシックなスタイリング。膝下丈のフレアスカート、きゅっとウエストを絞ったドレス、綺麗にボタンを並べたジャケットなど、シンプルな装いを掛け合わせて、洗練されたフレンチシックを完成させている。ボリュームのあるハット、ファー付きのベレー帽、カラフルなソックスなどを揃えて、小物使いはプレイフルに。
注目は、Andra Egglestontによるテキスタイル。赤や橙、青、黄色など、たくさんの色彩を重ね合わせたオリジナルの生地は、秋冬シーズンであることを忘れさせるほど、陽気でエネルギーに満ちている。また、湖で身を寄せ合う白鳥や青々とした草花を捉えた、写実的なプリントも、個性を際立たせる要素として存在している。
アニエスベー恒例のショーパフォーマンス。今季もステージでは、音楽ライブが展開され、フィナーレへとつなげる。
印象に残るのは、「VIVE LES FEMMES!」というスクリーンに映し出された言葉。ウエディングドレスの進化版ともとらえられるラストルックと共鳴し合い、女性であることの喜びをシーズンを通して打ち出しているように感じさせた。