「女性の美」に焦点をあてた展覧会「Modern Beauty―フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代」展が箱根・ポーラ美術館で2016年3月19日(土)から9月4日(日)まで開催される。
《あやめ文銀製化粧セット》 1903-1907年 ゴールドスミス&シルヴァースミス社
本展では、ポーラ美術館が収蔵する19〜20世紀の絵画を中心に、同時代のファッション雑誌やファッションプレート、装身具、化粧道具、ドレスなどをあわせて展示。女性たちのファッションや化粧が、画家たちによってどのように描かれたのかを紹介する。100年前の女性たちの「美」へのこだわりを、ひと味違った形で見られる機会だ。
多くの画家たちが、流行にあわせて次々と変わりゆく女性たちのファッションを「一時的なもの」の最たるモチーフとして、最新のファッションを取り入れた女性たちを積極的に描いた。会場には、そんな様々な女性像を描いた絵画を展示し、ファッションの変遷を辿りながら、その背景にみられる女性の社会進出などの社会構造の変化も考察する。
左) 《イヴニング・ドレス》 1923年頃 絹(ベルベット)、金属糸、ビーズ
文化学園服飾博物館 写真撮影:安田如水(文化出版局)
右)エミール・ガレ 《女神文香水瓶》 1884年
またファッションの流行を広めるのに大きな役割を担った、当時のファッション・プレートやファッション雑誌も登場。他にも金や銀、ガラスなどを使用した贅沢な化粧道具セットや髪飾り、ジュエリー、そして香水瓶など女性の装いのための品々212点を展示。ファッションの変遷を立体的にも見ることができる。あわせて化粧術についても知ることができるコーナーも。
さらに、文化学園服飾博物館の協力により10点のドレスが展示され、絵画に描かれている世界が再現される。
【開催概要】
ポーラ美術館「Modern Beauty -フランスの絵画と化粧道具、ファッションにみる美の近代」
会期:2016年3月19日(土)〜9月4日(日)
場所:ポーラ美術館
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:無休、2016年6月16日(木)休室
入場料:大人 1,800円(1,500円)、シニア割引(65歳以上) 1,600円(1,500円)、大学・高校生 1,300円(1,100円)、中学・小学生 700円(500円)
※( )内は15名以上の団体料金。
※ 料金はすべて税込み。
※ 中・小学生の入場については、土曜日は無料。
※ 中・小学生が授業の一環として観覧する場合、中・小学生及び引率教員の入場は無料。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL:0460-84-2111