ミヤオ(MIYAO)の2016年秋冬コレクションが発表された。今季は50年代〜70年代をインスピレーションとし、「レトロ」や「ノスタルジー」をキーワードにコレクションを展開した。
まず目につくのが、極端に強弱がつけられたウェアのフォルム。大きい身頃+小さな袖、小さな身頃+大きな袖とユーモアの感じられるアンバランスさが特徴となっている。コートやニットに付けられたスリーブは大きく、中にはファーが取り付けられたボリューミーな袖もあり、存在感を光らせる。
レトロな世界観は、細かいドット柄やピンナップガールを彷彿させる浮き出た下着風のデザイン、そしてレッドをキーカラーにしている辺りで感じることができるだろう。ルックでも、スカーフを頭からかぶった着こなしが披露され、少し懐かしさが漂う。
また今シーズンは、デザイナー・宮尾史郎が好きなモチーフだと語るフラワー柄が豊富に落とし込まれた。大きなバラが金銀の箔を使用して表現されたり、カットワークでカーディガンにあしらわれている。他にも、首元に添って可愛らしい小花が咲いた。