「イメージフォーラム・フェスティバル2016」が2016年4月29日(金・祝)から5月6日(金)まで、渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催される。東京会場以外に、京都・福岡・名古屋・横浜の4会場にも巡回する。
「イメージフォーラム・フェスティバル」は、実験映画、メディアアート、インディペンデント映画など実験性の高い映像アートの第一線を紹介する祭典。「ジャパン・トゥモロウ」(一般公募部門)、「ニューフィルム・ジャパン」(日本招待部門)、「ニューフィルム・インターナショナル」(海外招待部門)の3部門で作品が上映される。
また、今回は30回記念回顧プログラムとして、特集「ユニーク・エンカウンターズ」も開催。フェスティバルの過去の公募部門の受賞作を中心に10プログラム35作品をセレクトし、30年のメディア環境と個人の芸術表現の関わりを検証している。東京会場では、日本83作品、海外93作品、計176本からなる33の上映プログラムと2つのインスタレーション作品が登場。
「ジャパン・トゥモロウ」には全国から応募された405作品の中からノミネート選出された14つが上映される。3作連続でノミネートされている円香の『愛のかかと』の完成度にも注目。
世界の映画祭など、話題を集めている新作を紹介するのは「ニューフィルム・インターナショナル」。仏の問題作家ミシェル・ウエルベックとの一筋縄ではいかない共犯的映画づくりで謎めいたユーモアを醸しだす『ミシェル・ウェルベック誘拐事件』など、様々なアプローチで被写体の真の姿を捉えようとする問題作を上映する。
「ニューフィルム・ジャパン」では、2014年以降に制作された日本を代表する映像作家たちによる34作品が公開。デジタル化という技術的革新を経て、新しい映像とは何なのか?を考えながら、猛烈なスピードで進化するテクノロジーに陥らないためにあえて立ち止まって思考する彼らの精神を垣間見ることのできる作品が並ぶ。前田真二郎の『日々"hibi"AUG[2008-2015]《天皇考》』では、市販のヒト型ロボットが昭和天皇による玉音放送を音読する場面があり、続けて人工知能が人類の知能を超えてしまう2045年問題に言及している。
国内、国外の新作に加え、厳選された歴史的傑作も一堂に集まる映像アートの祭典。是非足を運んでみてはいかがだろうか。
【概要】
イメージフォーラム・フェスティバル2016
日程:2016年4月29日(金・祝)~5月6日(金)
場所:東京会場 シアター・イメージフォーラム
住所:東京都渋谷区渋谷2-10-2
入場料:当日券 1回券 1,200円、4回券 3,200円、フリーパス券 8,000円
特別鑑賞1回券 1,000円(前売券)
※各回入替制。価格は全て税込み。
※特集「ユニーク・エンカウンターズ」は当日券 1回券600円。
巡回予定:
・京都 京都芸術センター
日程:2016年5月14日(土)~5月22日(日)
・福岡 福岡市総合図書館映像ホール
日程:2016年6月3日(金)~6月5日(日)
・名古屋 愛知芸術文化センター
日程:2016年6月22日(水)~6月26日(日)
・横浜 横浜美術館レクチャーホール
日程:2016年7月16日(土)~7月18日(月)
【問い合わせ先】
イメージフォーラム・フェスティバル事務局
TEL:03-5766-0116