アシックス(ASICS)は、第31回オリンピック競技大会 リオ2016パラリンピック競技大会の日本選手団オフィシャルスポーツウェアを2016年5月26日(木)、東京・国際フォーラムにて発表。
オリンピックとパラリンピックで同じウェアを使用するのは大会史上初。アシックスのデザインチームが総力を挙げて完成させたこれらウェアは、競技中、表彰式だけでなく選手村においても着用される。
製作する上でコンセプトに掲げた「コネクト(CONNECT)」には、「世界を繋ぐ、人々をつなぐ、リオから東京へとつなぐ」といった意味を込めた。連鎖的なグラフィックを施して「つなぐ」という言葉を連想させるデザインに仕上げている。
そして、モチーフにしたのは日本を象徴する桜の花だ。トレーニングジャケットには、咲き誇る桜のプリントを肩口全体に採用し、日本選手団がもつ力強さと華やかさを表現。そして、右腕には「JAPAN」のロゴを配した。
細部まで追求したデザインには、選手たちの情熱の源になってほしいという願いが込もっている。ジャケットのジッパーは、手が不自由な選手も使いやすいようにサイズを大きく設定。エンブレムには、選手たちが日本代表であることへの誇りをより一層強く感じられるように光沢感をもたせた。
こだわったのは素材も同様。リオの高低差の激しい気候を考慮した通気性と保温性、そして激しい動きに耐えられる伸縮性を、特殊技術を用いて実現。選手がどんな時でも快適に過ごすことができる仕様となっている。
ウェアはもちろん、シューズやバッグなども提供。スニーカーは、足あたりが柔らかくクッション性のあるランニングシューズ「フェーズエックス」をベースに製作。着地時の衝撃吸収性、蹴りだしの反発性を高める機能を付与した。
なお、そのほかウインドブレーカースーツ、Tシャツ、ポロシャツなどのアイテムも揃えられ、これらのレプリカ商品は2016年7月上旬より発売を予定している。
また、発表会には吉田沙保里、加藤凌平、池崎大輔ら8人の選手がウェアを身に着けて登壇。女子レスリング代表の吉田沙保里は「シューズのバッグにデザインされている日の丸を、オリンピックの舞台で高く掲げられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と述べた。また、体操男子代表の加藤凌平は「このトレーニングジャケットに咲く桜のように、オリンピックでは笑顔も満開にできればいいなと思います。」と意気込みを語った。