ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)は、東京・青山に新たな旗艦店を2016年9月10日(土)にオープンする。
ドルチェ&ガッバーナのショップといえば、“重厚感のある美しい内装”を思い浮かべるのではないだろうか。シャンデリアが輝き、アンティーク調の什器が高級感を与える店内。そのラグジュアリーな空間は、これまで全世界のショップで統一されてきた。
だが2016年、ドルチェ&ガッバーナは新しいデザインプロジェクトを始動。これまでとは異なる「新しいコンセプト」のストアを世界の限られた都市に構え、来店者を迎えることを発表した。その1号店は、本国イタリアに先駆けてオープンする東京・青山の旗艦店だ。
イメージしたのは‟イタリア・シチリアに降り注ぐ太陽とそこから生まれる影”。訪れる人々にシチリアの光をもたらす空間。東京という立地を活かし、‟デジタル・ハイテク”をキーワードに実験的な要素も盛り込んでいる。
店舗デザインは、初めて外部デザインハウスを起用。「CURIOSITY」のグエナエル・ニコラが、従来の煌びやかなデザインと一線を引いた‟世界中のどこにもない空間”を完成させた。
店内へひと足踏み入れると、光と影による演出に驚かされる。壁一面に並んだバッグ、今季を象徴するアイコンウェア、ブランドのシグネチャーであるレザーグッズが、ライトアップされたかと思えば、灯りが消え見えなくなる。この照明演出は、陽の光の変化を表現したもので、照明の当たる場所や角度などを何度も変化させ、店内全体の印象をコロコロと変える。
地上1、2階で構成される新店は、両フロアにメンズ・ウィメンズアイテムを用意。1階はレディトゥウェアをはじめ、バッグ、シューズ・スニーカー、加えてギフトに最適なスモールレザーグッズやフレグランスなどを揃える。一方2階は、コレクションピースが中心。日本で数点しか取り扱いのない希少な商品を並べた、ラグジュアリーな空間となる。
中央にそびえるゴールドの階段を境に、右側広がるウィメンズフロア。オープン時には、チューリップをモチーフにしたドレスやブラウス、バッグなどを揃えた。花刺繍を散りばめたヘアアクセサリーは、‟つけ前髪”が楽しめるユニークなアイテム。
注目は、青山店限定となるフラワープリントのバッグや革小物。油彩画で描いたような花々が上質なレザーを鮮やかに飾る。スマートフォンとウォレットの機能が一つになった「ミニフォンバッグ」やロングウォレット、カードケースなど、バリエーションにも富んでいる。
また、カスタマイズできるバッグストラップからも限定デザインが登場。裏には「#DGLOVESAOYAMA」のロゴが配され、エクスクルーシブな仕上がりだ。
入り口を背にして左側に設けられたメンズフロアでも、限定アイテムを発売。2017年春夏コレクションに登場した‟パームツリー”をいち早く起用したバックパック、ウォレット、iPhoneケースなどがラインナップ。モノトーンをベースにした上品な佇まいなので、秋冬シーズンにも活躍しそう。