ミラノ・ファッション・ウィークが、2016年9月21日(水)に開幕した。ミラノの街を包んでいた雨雲が去り、雨上がりの心地よい空気に包まれる中、ブルーガール (blugirl) 2017年春夏コレクションが発表された。
今季のブルーガールは、とてもリラックスした面持ちだ。得意の女性的なディテールは、男性的な要素やエスニックテイストと交わり、ドリーミーというより、旅に出た時のような開放的なムードに近づいている。
ボタニカル刺繍を施したブラウス、たっぷりのフリルをあしらったワンピース、細やかなフラワーレースをのせたドレス。こういったフェミニンルックは、レギンスとのレイヤードやフラットサンダルとのマッチによって、カジュアルダウンされている。また、ストリートに寄った感覚も持ち合わせ、ハイテク素材のオーバーコートとのコンビネーションも見せている。
一方で、民族的なエッセンスもポイント。オレンジやイエロー、ピンクで形作られたフリンジや三角模様の刺繍が、ワンピースの上に重ねられたジレや、シフォンブラウスに差したネックレス、耳元を飾るピアスから顔を出している。
その着こなしもフェミニンルック同様に斬新なもので、チュニックに同素材のパンツやマルチカラーのレギンスを重ねたり、チロリアンドレスにテーラードジャケットを羽織ったり。固定概念から脱したスタイリングが新鮮に映る。