2011年10月22日、ミントデザインズ(mintdesigns)が2012年春夏コレクションを発表した。活動10周年を迎え、記念すべき20回目となる今回のコレクションのテーマは「ALL STAR」。これまでの10年間を振り返り、各シーズンでベストなプリント柄を用いた"オールスタードレス"の発表と、星やジグザグのドット、スパンコールを使って明るく光を放つコレクションにしたいという想いのダブルミーニングだ。
「強さと楽しさを表現したかった」とデザイナーの八木は語る。10年の歴史をカウントダウンするかのように数字のオブジェを肩にかけたモデル達がアーカイブワンピースを纏って登場。ワンピースやペプラム(ウエストのフリル)が50年代風なジャケットは、メタリックな星の凹凸が印象的。ビーズでできた飴細工のようなヘアアクセサリーも、銀河の瞬きを思わせる。
ピンクオレンジのワンピースを覆う吹き出しには、ブランド名とともに「LOVE」や「A NEW HOPE」といった希望に満ち溢れたメッセージが踊る。また、リップ柄やギンガムチェック、ラインダンスをイメージさせるの編みタイツを履いたダンサーのプリント柄など、ポップでキュートな印象がミントデザインズらしい。
ANREALAGE(アンリアレイジ) と今回初めて合同で開催したショーを振り返り、勝井は「1991年のコムデギャルソンとヨウジヤマモトの合同ショーが印象に残っていた。異なる服作りをするブランドが合同でショーを開催することで生まれる科学反応や、力強さに魅力を感じている」と語る。震災後、東京コレクションの中止やあらゆる場面で停滞したファッション界からもう一度希望を発信したいという想いを込めて、このふたつのブランドは「A NEW HOPE」という同じメッセージを前回のコレクションに込めた。そんな彼らから発信されたのは、未来に向かって力強く進む、明るい女性のためのコレクションだった。