3月19日、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」の主人公として話題の、日本のファッションデザイナーの草分け、小篠綾子さんが育てたコシノ三姉妹の長女、ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)が2012-13年秋冬コレクションを発表した。今季のテーマは「シチリアの夢」。
まずはタキシードスタイルがベースの男装の麗人風ルックが登場。ニーハイブーツやロンググローブで露出を抑えながらも、シルクサテンの素材を使って女性のボディラインを浮かび上がらせ、大きく開いた胸元につけ衿でフェティッシュな雰囲気を漂わせる。マスキュリンとフェミニンという全く相反するイメージが強いコントラストを放ち、セクシャリティを際どいほどに強調している。
ブラウンやグレイなど秋色カラーのルックに続いて登場したのは、ラテンのムードでいっぱいな鮮やかなビタミンカラーのルックたち。カラフルなコンテンポラリーアートのようなイラストをグレイのウール生地にプリントすることで、シチリア島が霧に包まれる季節からインスパイアされたスモーキーなイメージを作り出した。
フィナーレでは、「カーネーション」の主題歌をバックにデザイナーのコシノヒロコがドラマでヒロインと三姉妹を演じる夏木マリ、新山千春、川崎亜沙美、安田美沙子と共に登場。彼女たちがまとうのはもちろん、三姉妹それぞれがデザインした個性豊かなドレス達。客席からコシノジュンコとコシノミチコも登場して、三姉妹でフィナーレを祝福した。