1989年、パリSilmo展示会にテオとして始めて作品を出品する。
テオは、Wim Somers(ウィム・ソーメルス)とPatrick Hoet(パトリック・フート)の二人が始めたアイウェアを中心とするベルギーのブランド。二人とも眼鏡商(オプティシャン)だった。ウィム・ソーメルスがテオのジェネラルディレクターで、パトリック・フートがデザインディレクターとなっている。ブランドネームの「テオ(theo)」はパトリック・フートの「Hoet」を入れ替えたアナグラムであることは有名。
ウィム・ソーメルスとパトリック・フートの二人は、80年代当時、ありきたりのデザインしかなかったアイウェアを、もっと個性的で洗練されたものにしたいと思い、それまでアイウェアを売る立場から、自ら作る立場になることにした。
以後、さまざまなコレクションを発表し、アイウェアブランドとして人気を博す。
テオのアイウェアの特徴は、左右非対称など、斬新なデザインにある。二人とも、もともとオプティシャンであったことから、アイウェアのデザインへのこだわりは相当なものである。完璧さを追求するコレクションはもちろん、遊び心のあるコレクションまで幅広いデザインが魅力的なブランドとして人気がある。
そして、人の表情を大事にするというコンセプトから、レンズを小さくデザインすることも特徴的。アイウェアを、顔を装飾するものとしてではなく、顔の表情の一部になるものという考えは、独自のものであると言える。
また、テオのアイウェアは眼鏡だけでなく、サングラスのコレクションもある。