お金では買えない豊かさと自由を求め、美しい北欧の森で自給自足生活を送るペイン家。子どもたちは学校へ通うかわりに両親から学び、自然の恵みをいっぱいに浴びながら成長してきた。だがある時、家族の中心だった母の病死によって、すべてが一変してしまう。唯一父と血のつながりがない長女は家を去り、父は実子3人と今まで通りの暮らしをなんとか守ろうとするものの、家計や教育の問題など、さまざまな現実の壁に直面する。初めての学校。なじみのない土地での新生活。そして何より最愛の母の不在——。深い悲しみと戸惑いの中で、遺された家族はそれぞれ何を思い、何を選ぶのか?
映画 『ただ、愛を選ぶこと』は、第40回サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門にて、審査員大賞に輝いたノルウェー映画。美しい北欧・ノルウェーの森で、シンプルかつ愛にあふれた暮らしを送る家族の喪失と再生を映すドキュメンタリー作品。監督はシルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン。