映画『Playground/校庭』が、2025年3月7日(金)に公開される。監督はローラ・ワンデル。
映画『Playground/校庭』は、小学校の敷地内を舞台に、全編を主人公である7歳の少女の視点で描いた作品。社会の縮図でもある戦場のような小学校の世界で、子どもたちの葛藤と恐怖、そしてたくさんの苦難を乗り越え成長を遂げていく姿を映し出す。
見どころは、徹底された演出手法だ。すべて子どもの目の高さで撮影を行っており、視野の狭い映像によって、子どもにとってあまりにも過酷な現実を生々しく描写。没入型のスリラー映画のような緊迫感と臨場感を生み出している。
監督・脚本は、映画『Playground/校庭』で長編デビューとなるベルギーの新鋭、ローラ・ワンデル。本作でロンドン映画祭で新人監督賞を受賞、第94回アカデミー賞にて国際長編映画賞ショートリストへの選出を果たした。
主演を務めるのは、マヤ・ヴァンダービーク。約100人の中から選出された小さな主演女優が、繊細で豊かな感情表現を披露する。また父親役は『あさがくるまえに』『またヴィンセントは襲われる』に出演するカリム・ルクルー、担任教師役は『神様メール』『ハッピーエンド』に出演するローラ・ファーリンデンが抜擢された。
主人公・ノラ…マヤ・ヴァンダービーク
小学校に通う7歳の少女。内気な性格で友だちがいない。
アベル…ガンター・デュレ
ノラの兄。大柄なガキ大将にいじめられる。
ノラの父親…カリム・ルクルー
担任教師…ローラ・ファーリンデン
物語は、7歳のノラが小学校に入学するところから始まる。内気な彼女にとって、見知らぬ子どもたちがあちこちで叫び声を上げ、無闇に走り回る学校はまさにカオスだった。友だちがひとりもいないノラには校内での居場所がなかったが、やがて同じクラスの2人の女の子と仲良くなっていった。
そんなある日、ノラは3つ年上の兄・アベルが大柄なガキ大将にいじめられている現場を目撃。優しい兄が大好きなノラはショックを受け助けたいと思うが、アベルは「誰にも言うな」「そばに来るな」と命じてくる。その後もいじめは続き、一方的にやられ続けるアベルの気持ちが理解できないノラは、やり場のない寂しさと苦しみを募らせていく。
【作品詳細】
映画『Playground/校庭』
公開日:2025年3月7日(金)
監督:ローラ・ワンデル
脚本:ローラ・ワンデル
出演:マヤ・ヴァンダービーク、ガンター・デュレ、カリム・ルクルー、ローラ・ファーリンデン
原題:Un Monde
配給:アルバトロス・フィルム