2017年秋冬シーズンは“英国スタイル”がキーワード。そこで、冬の主役となるアウターでは、“トレンチコート”の存在感が急上昇中だ。トラディショナルなデザインから、唯一無二の個性的なアイテムまで、各ブランドが提案するトレンチコートをまとめて紹介する。秋冬に向けたお買い物やコーディネートの参考にしてみて。
ブリティッシュスタイルやトレンチコートといえばやはりバーバリー(BURBERRY)だ。着丈やシルエット、装飾など、シンプルで飾らないデザインが魅力。軽やかで明るいベージュなので、ホワイトやブラックとの相性が抜群だ。ミニ丈のボトムスやブーツを合わせるコーディネートもしっくりくる。
アー・ペー・セー(A.P.C.)のトレンチコートは、デニムのミニスカートをドッキングして個性的なスタイルを打ち出している。コート本体は、ミニマルなスタイルが特徴のブランドらしく、トラディショナルでシンプルなつくりなので、スカートを上からレイヤードしてしまうアレンジがより新鮮に映える。コーディネート次第で様々な表情を見せてくれそう。
ヴェルサーチ(VERSACE)は、光沢のあるレザーを贅沢に使用した極めてラグジュアリーなトレンチコートを提案。コートの表はブラック、めくれて見える裏は、目の覚めるようなピンク色。フォルムやシルエットは通常のトレンチコートなのに、革新的で強さのある印象だ。
ビューティフルピープル(beautiful people)のトレンチコートには、スタイルをモードに見せるアイデアがたくさん詰まっている。ラペルやベルトに施されたブラックのパイピングはコートのベージュとコントラストをなし、全体をスタイリッシュな印象に見せる。大きめのラペルやオーバーサイズのシルエットも、現代的な雰囲気を奏でている。
ブリティッシュスタイルを象徴するチェック柄を取り入れたトレンチコートは、よりトレンドをつかんだ主役アウターだ。英国にルーツを持つステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は、トレンチコートを共布のミニスカートとブラウスのとセットアップとコーディネートすることで、マニッシュなブリティッシュスタイルをフェミニンに昇華した。
ファーも今季の注目キーワードの一つだ。ポール・スミス(Paul Smith)は、衿にブラウンのファーをつけたシンプルなトレンチコートを提案。ワンピース、スカート、パンツのどれとも組み合わせやすそうな絶妙な丈感も特徴。
ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)からは、パンクとブリティッシュを融合させた個性的なトレンチコートが登場した。袖は、タータンチェックやヒョウ柄、アンティークな花柄などをコラージュさせ、シンプルな見頃と対照的なデザイン。どんなコーディネートでも、唯一無二のスタイルを作ってくれるはず。
サカイ(sacai)のトレンチコートは、軍服を連想させる高い衿腰が特徴。袖口にフライトジャケットのリブのパーツをつなぎ合わせたり、オレンジやオリーブグリーンといったフライトジャケットに見られる色彩を取り入れたりし、活動的で強さのあるデザインに仕上げている。