サンローラン(Saint Laurent)の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク2日目の2018年2月27日(火)に発表された。昨シーズン同様会場は、エッフェル塔を目の前にしたトロカデロ庭園に設置。ボックス型の会場には小さなライトが無数に取り付けられ、またランウェイ上の天井にも隙間なくライトが散りばめられている。
ショーのスタートと共に天井一面に取り付けられたライトが発光。サウンドに合わせて波のように点灯したり消灯したりを繰り返す。そこに浮かび上がるように登場したのは、サンローランのコード、ブラックで統一されたルック。トップスはどれもスリムなシルエットで、アイコンのスモーキングジャケットをはじめ、ベルベット地やスパンコール、ビジューなど光沢ある素材や装飾で彩られたジャケットなどがラインナップ。ボトムスは、アンソニー ヴァカレロが得意とするセンシュアリティを打ち出しているのか、極短のショートパンツで統一だ。
続くドレスルックは、ショルダーを強調し胸元を大きく開けたドレス。逆三角形の尖ったシルエットでやはりジャケットスタイル同様に黒で統一されている。
ウィメンズのモデルが続くと、次に現れるのはメンズモデル群。スリムフィットなパンツにタイトなジャケットのセットがお決まりのようで、上半身にラメ入りの生地やベルベッドなど光沢素材を取り入れて遊びを加えている。合わせたのは、70年代のロシアンコレクションを彷彿とさせる、ビックサイズのロシアン帽。中には首元にボリューミーなニットマフラーを巻いているモデルもいる。
暗転して2章目に映るかのようにパッと明かりが灯ると、現れたのは先ほどとは打って変わって色鮮やかなルックの数々。スパンコールのエンブロイダリーなどで、花のように模様が描かれたジャケット、ドレスが続いた。ワンショルダーであったりボックス型のショルダーであったり、シルエットは様々だが共通しているのはウエストの位置にポケットがあること。そこに両手を入れて同じスタイルでモデルたちはランウェイを颯爽と歩いていく。先までピンヒールだった足元も、チャンキーヒールのブーツで統一されている。