ハイジュエリーブランドTASAKI(タサキ)が展開する「M/G TASAKI」から、新作パールジュエリーシリーズ「グレイン」「ウォーヴン」「フローレット」が登場。2018年4月25日(水)より伊勢丹新宿店にて先行発売し、その後6月1日(火)より全国発売をスタートする。
真珠養殖からスタートした日本のハイジュエリーブランドTASAKI。クリエイティブ ディレクターのプラバル・グルン手掛けるTASAKI アトリエ ラインだけでなく、実は様々なデザイナーを招いたコラボレーションラインを展開している。
新作が登場する「M/G TASAKI」のデザイナーは、メラニー・ジョージャコプロス。ギリシャ人の父とフランス人の母のもと育ち、現在はロンドンを活動拠点にするというインターナショナルなバックグラウンドを持つ彼女。彫刻を学んだ後に、ジュエリーデザインの世界へ飛び込んできた多彩な人物だ。
メラニーのデビューは鮮烈だった。「M/G TASAKI」のファーストコレクションは、パールをカットして内面をみせた「スライスド」シリーズ。粒は大きく傷がないものほど良いとされる、真珠の世界の固定概念を打ち破った衝撃的なコレクションであった。
そんなメラニーの新作となる「グレイン」「ウォーヴン」「フローレット」。「MERGE(結合/融合)」をテーマにした3種すべてに共通するのは、球体の美しさにフォーカスした点だ。また、女性デザイナーならではの視点で、身に着けたときの気持ちに寄り添うデザインポイントが溢れている。
「グレイン」シリーズは、ピアス、ネックレス、ブレスレット、リングで構成され、新作の中でも1番のボリュームを持つ。大地の力強さから発想を得て、光の粒に見立てたパールを散りばめ実り豊かな大地を表現した。
TASAKIといえばパール。ブランドを象徴する印象的なマテリアルはあえて控えめに。ゴールドをふんだんに使用し地金の輝きを強調させ、ゴールドの“引き立て役”としてパールを配置した。
デザイナーのポイント:
「M/G TASAKI」の技術力が見られるのは、パールの美しいグラデーションが保たれていること。非常に小さなパールを配置しようとすると、中のワイヤーが透けて色が変わってしまうことがある。今回は、間にパールと同じように小さなゴールドの球体を挟むことで、キレイなグラデーションを保持した。
起点となったのは、ウォーヴン=織物もパールも共に肌に身に着けるものであること。両者をどうしたら1つにまとめられるかというアイデアから始め、編み込んだかのように柔らかなパールジュエリーを完成させた。ゴールドのワイヤーを糸のように上下にくぐらせ、輝きを添えた。
切り取った織物をイメージして、ネックレスには三角形のモチーフを。腕や指に通した際に非対称になるよう、パールはパズルのように幾何学的に組み合わせている。
デザイナーのポイント:
パールを布に見立てるため、糸のように使用したゴールドのワイヤー。2種類のワイヤーはきっちり角度を測って、片方は垂直に片方は水平になるよう設計。ワイヤーはパールの中央に固定し、規則的にアップダウンさせることで糸のような滑らかな動きを表現している。
小花をモチーフにした「フローレット」は、日頃パールジュエリーを身に着けていない人でもチャレンジできるシンプルな仕上がり。18Kイエローゴールドと18Kホワイトゴールドで葉を表現し、対峙させるようにパールをあしらった。「着けていることを忘れるほど軽くしたかった」とメラニーが語るフローレットは、できるだけ金属を使用せず軽量に仕上げた。ホワイトゴールドの葉の上に輝くダイヤモンドがポイントとなっている。