一方、ヴァレンティノ(VALENTINO)のセーターはダイナミックな花が描かれている。一見して強い印象を残す主役級ニットには、シンプルなスカートをスタイリング。ニットと連動したロングブーツに、頭に巻いたスカーフと、色彩を全て統一したまとまりのあるコーディネートとなっている。
ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)のニットは、袖、身幅、襟ぐり全てをゆったりと仕立てたラフなシルエットが特徴。粗野なシルエットのバランス感は、パンクアーティストを思わせるような個性を発揮。
鮮烈なレッドのニットワンピースはカラー(kolor)より登場。身体をすっぽり包み込むようなサイズ感のカジュアルさに、フロントのロゴと裾にあしらわれた円の装飾がポップなアクセントを加えている。1枚で着ても、パンツなどに重ねて着てもキャッチーな佇まいに。
アンユーズド(UNUSED)のオーバーサイズニットは長く伸びる袖のファスナーを開けると、深い切込みのスリットのように見え、着こなしに遊びや抜け感を作ることができる。プレーンなストライプシャツ、ショートパンツを合わせることで、ヘルシーながらもセンシュアルな印象を生み出している。
また、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)からも袖にファスナーを施したニットが登場。コンパクトな丈に設定することで、袖のボリューム感とバランスを取り上品なシルエットに。レースアップのミニスカートにセンタージップのショートブーツを組み合わせ、きりっとした印象の着こなしを見せた。
袖に施されたデザインディテールは、エズミ(EZUMi)のニットにも見られた。肩にあしらわれたボタンを開けることによって、自在に変形させながら着用することができ、アシンメトリーなスカートとも連動。偶然性を伴う、非対称な造形のアイテムを上下組み合わせることで、エレガントな雰囲気にモード感をプラスしている。