ミュベール(MUVEIL)の2013年春夏クルーズライン。永遠のマドンナとして愛されるマリリン・モンローことノーマ・ジーンをテーマに、50年代のスタイルを取り入れたコレクションを発表した。
マリリンと聞けば誰もが知るハリウッド女優をイメージするが、ノーマ・ジーンとして素顔の彼女にも着目している。親の愛情に恵まれず、苦しい生活を 送っていた幼少時代からトップスターになるまでの人生。誰もを魅了するモンロースマイルの華やかさと、その裏にある寂しげな少女の一面を表現した。
50年代の明るい雰囲気をイメージさせるのは、チェリー柄、ストロベリー柄などのキュートなプリントたち。ギンガムチェックのワンピースやコートは、ピンク、オレンジ、ブルーなどの明るい色合いを選ぶことでフレッシュな印象を与えている。
バイカージャケットは、光沢のある素材と襟元のファーでグラマラスに。ブラックドレスとのコーディネートは、戦時中のマリリンの姿を思い起こさせる。ニットのアイテムは、かぎ針編みでどこか懐かしい雰囲気。グリーンのフラワーレースのトップスは、2色染めしたレースで存在感をプラスした。小さなすずらんモチーフが刺繍されたニットや、ファーで立体的に仕上げたロバの刺繍のTシャツなど、ミュベールらしいアイテムも豊富に揃う。
また、今季はリトルブラックドレスのコレクションも登場。シックでラグジュアリーなドレスたちは、細かなプリーツ、ふんわりとしたチュールなどで動きのあるレディなスタイルを提案している。マリリンの華やかな時代とピュアな少女の心を、プリントや素材で表現した可憐なコレクションだ。