端正なテーラードジャケットを、ざっくりとカットしたのはサンローラン(Saint Laurent)。トレンドを取り入れながらも、ハイウエストのオーセンティックなパンツをスタイリングしたことで、肌の露出を抑えた上品なスタイルへと引き寄せている。
アイテムだけでなく、コーディネート全体でミニ丈を楽しんでいるスタイルもランウェイに。<ストリート><フェミニン>の異なる2スタイルを紹介する。
ストリートな装いにも、今季はミニ丈が欠かせないみたい。MSGM(エムエスジーエム)は、オーバーサイズの黒のセットアップに、クロップド丈のフーディーをコーディネート。足元はフラットサンダルを差し込んで、抜け感をプラスしている。
クレージュ(courrèges)は、ミニT×ミニスカートというストリートスタイルを提案。Tシャツの裾を柔らかく、上品なデザインに仕上げたことで、ラフになりすぎない絶妙なバランス感覚をキープしている。
ノスタルジックなフラワープリントが目を惹くのは、イザベル マラン(ISABEL MARANT)から。ボヘミアンなムード漂う、ミニ丈の“肩あき”トップスを主役に、ゆったりとしたフルレングスのパンツをドッキング。開放的でありながら、優雅な大人の余裕を感じられる佇まいは、メゾンならではの手法だろう。
ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、スパンコール煌めくロマンティックなピンクのトップスを、胸下で大胆にカット。ボトムスには、同色系のフローラルなパンツを合わせたことで、トレンドを抑えたフェミニンなコーデを完成させている。