咲くやこの花館(サクヤコノハナカン)は、大阪市の鶴見緑地内にある日本最大の温室。開館は1990年4月。
フラワーホールを中心部に設け、この周囲に熱帯から乾燥地帯、高山・極地圏までの地球上のさまざまな気候帯に生育する植物を配置し、栽培展示している。「熱帯花木室」ではハイビスカスやブーゲンビレアといった熱帯の代表的な花木を、「乾燥地植物室」ではバオバブや多種多様のサボテンなどを見ることができる。
また館内の植物室に隣接した庭園では、トロピカルガーデン、ハイビスカスワールド、プチイングリッシュガーデンなどさまざまな顔を持つ外部庭園を楽しめる。
館の外観は、原風景が湿地帯であったことから、その水面に浮かぶスイレンの花をイメージしてデザイン。また、咲くやこの花館の名称は、『古今和歌集』仮名序に詠われる「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」からとられている。