飛騨大鍾乳洞は、飛騨高山と奥飛騨温泉郷の中間にある全長約800mにも及ぶ国内屈指の観光鍾乳洞。観光鍾乳洞としては日本一高い標高900mの場所にある。洞内の通年平均気温は約12℃と、真夏には嬉しい避暑スポットとしても知られる。
飛騨大鍾乳洞は、第1洞~第3洞までの3つに区分される。入場してすぐの場所にある第1洞には、青く照らされた地下水の上に広がる蒼白の鍾乳石が広がる「竜宮の夜景」や、つららのような鍾乳石“鍾乳管(ストロー)”が見られる「夢の宮殿」などの見どころが続く。また非常に細い道を抜けた先にある第3洞には、洞穴サンゴで掲載された「月の世界」が広がる。
2017年、「恋人の聖地」に選定。「誓いの合鍵」や「誓いの絵馬」を飾り付けることができる。
施設に併設して「大橋コレクション館」もあり、ここでは、飛騨大鍾乳洞の発見者である故・大橋外吉の集めた美術品や装飾品など約1000点を観覧できる。中でも「戻ってきた金塊」は見どころ。
2007年、展示物の目玉であった金塊100㎏が強奪された。その後犯人は逮捕され、金塊は返却されたが、一部がバーナーで溶かされて複数の塊として戻ってきた。現在は「戻ってきた金塊」の一部を、強盗前のレプリカと共に展示している。