バルマン オム(BALMAIN HOMME)が2015年春夏コレクションを発表した。
「70年代のアスレチックアイコンの目を見張るスタイルをコレクションに取り入れました。大胆なカラーコントラストとシルエットが今シーズンのハイライトです」と語ったクリエイティブ・ディレクターのオリヴィエ・ルスタン。
彼がそう述べたように、70年代のダウンヒルレーサーやF1ドライバーに感化されたグラフィカルなジオメトリックの要素が本コレクションに反映された。
レザーパンツは、アルペンスキー選手からカーレーサーに移行したジャン=クロード・キリーが、1968年のグルノーブルオリンピックで着用したパンツのように光沢を放っている。それらのパンツが、つま先の大きく開いたレザーレースアップブーツにタックインされたスタイルが目を引く。
またストライプやブロック使いのカラーコントラストが、バルマン オムのシグネチャーピースであるタキシードやパンツなどにみられる。これはスペインのロードレーサーであるアンヘル・ニエトのレーシングキットを覆う大胆なジオメトリーを彷彿とさせる。
そしてアイコニックな柄が配されたポンチョやタキシードは、アメリカのインディアン部族であるナバホ族からインスパイア。複雑なパターンはウォーブンレザーで編み込まれ、骨のディテールなどはビーズで彩られている。
ルスタンのトレードマークであるストリートを感じるエフォートレスさと、オーセンティックなパリメゾンのテーラリングが両立したコレクションとなった。