ベルルッティ(BERLUTI)の2025年春夏コレクションが発表された。
今季のベルルッティは、メゾンを代表する革靴や新作シューズに着想を得た、4つの「ストーリー」から構成。テーラリングとカジュアルを両輪に、上質な素材、メゾンならではの技術、繊細な色遣いとシルエットが溶けあう、洗練された雰囲気を醸しだしている。
たとえば、第1の「ストーリー」では、ベルルッティを象徴するシューズ、レースアップの「アレッサンドロ」やコインローファー「アンディ」、 レザースニーカーの「ファストトラック」に着想した、エレガントな佇まいを提案。レザーブルゾンは、青みを帯びたブラックからグレーへと階調をなすパティーヌで仕上げ、テーラリングは端正でありつつ軽やかに仕立てるほか、深みあるダークブルーのトレンチコートは、ナイロンのような見た目のシルクを採用するなど、フォーマルとリラクシングが絶妙に交わっている。
一方、第2の「ストーリー」の着想源となるのは、トゥにステッチをあしらった新作シューズ「オスロ」。繊細なパティーヌを施したヴェネチアンレザーを採用する一方、ソールにはボリュームのあるラバーを取り入れたカントリーシューズとなっている。エレガントさにほどよいカジュアルさを取り入れたこのシューズをイメージして、柔らかなスムースレザーを採用したフード付きジャケットや、ファスナーでカジュアルさを添えたテーラリングなどを展開した。
そのほかの「ストーリー」では、新作のストラップサンダル「イカリア」に合わせて、軽やかなリネンで仕上げたサマージャケットなどを提案するほか、アップリケで靴作りにちなんだモチーフをあしらったTシャツなど、軽快なアイテムにいたるまでディテールを凝らしたコレクションとなっている。