1846年、エンリケ・ロエベ・ロスバーグがマドリードに工房を開業。1872年にブランドとして設立。
ロエベ(LOEWE)は、スペインのラグジュアリーブランド。
メンズ・ウィメンズのウェア、バッグ、革小物などのアクセサリー、香水など幅広く展開している。
皮革製品の工房からスタートした背景があり、卓越したレザーの品質とクラフトマンシップがロエベの特徴。伝統的なスペインの職人技を継承しつつ、デザイナーのクリエイティビティを融合させている。
デザインはミニマルで、幾何学的なフォルムとしなやかなレザーを使ったアイテムが多い。特にジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任した影響が大きい。
スペイン王室御用達で良質な革、Lの文字のモノグラムで有名。素材(品質)へのこだわりが強、最高高品質の革製品を使用。仔羊皮をなめしたナッパ素材なども使用している。代表するバッグとして、「パズルバッグ」や「フラメンコバッグ」など。
19世紀中ごろドイツ生まれの皮革職人のエンリケ・ロエベ・ロスバーグが皮革製品の大国、スペインへ行き、シルクのような上質の革と出合ったことに始まる。この革のとりことなったエンリケ・ロエベは1846年、マドリードに工房を開始した。当初は革の長椅子などを手がけていた。ブランドとしての設立は1872年。
1872年、ロエベ設立。
主に貴族や富豪による革製の宝石箱など小回りの利く箱の製作で評判となり有名になり、その後に革製の袋(バッグ)やトランクに進出した。
1973年、ロエベ 日本国内1号店をオープン。
1980年代、チェザーレ・ファブリを中心にプレタポルテがスタート。カール ラガーフェルド、ジョルジオ・アルマーニらがデザインに関わったとされているが、この時期ロエベはプレタポルテに力を入れておらず不明瞭な紹介が多く、この時期のプレタポルテに関してははっきりとした情報がない。
1985年、ルイ・ヴィトン社と提携し、1996年、LVMHの傘下に入る。LVMHの参加にはいることで大きく変わったことは、ロエベが上流階級に多くの支持を得るブランドから中流階級にまで支持をえるブランドになったこと。具体的には、あまり有名ではなかったロエベのプレタポルテタ部門に新鋭デザイナーを起用してゆく。
この時期から服(アパレル)にも力を入れだし、20%未満だったレディースプレタポルテの売上が上昇。
1998-1999年秋冬からナルシソ ロドリゲス、2002-2003年秋冬よりホセ エンリケ オナ セルファがクリエイティヴ・ディレクターに就任している。ホセ エンリケ オナ セルファが情熱的なファッションをプレタポルテコレクションで発表してブランドはさらに拡大。
2008年春夏を最後にホセ エンリケ オナ セルファが辞任。後任には、ジバンシィ、ルイ・ヴィトンを経て、マルベリーのデザイン・ディレクターを経験し、バッグのデザインに定評があるスチュアート・ヴィヴァースが就任。
2013年、クリエイティブ・ディレクターに、JW アンダーソンを手掛けるジョナサン・アンダーソンが就任。2015年春夏メンズコレクションより担当している。
2014年7月、ジョナサン・アンダーソンが世界で初めてリデザインしたロエベの店舗「カサ ロエベ(CASA LOEWE) 表参道」が東京・表参道にオープン。後の2023年に、「カサロエベ表参道」は拡張リニューアルされた。
2015年春夏コレクションにて、アイコンバッグの「パズル」バッグを発表。パズルは、後にロエベのアイコン的なバッグになっていった。
2015年、1980年代に発売された「フラメンコ」をジョナサン・アンダーソンがリデザイン。
2016年春夏、「ハンモック」バッグを発表。
2019年、東京・銀座並木通りに「カサ ロエベ 東京」オープン。
2025年3月、ジョナサン・アンダーソンのクリエイティブ・ディレクター退任を発表。