シビラ(Sybilla)は、スペインのクリエーターであるシビラ・ソロンド(Sybilla Sorondo)がデザインするブランド。
着た時にエレガントで美しいと感じられる服作りを基本とし、身体の独特の美しいラインを損ねることなく、動きやすく着心地の良い服を提案する。流行に左右されることなく、自由に長く組み合わせて着ることのできるデザインが特徴だ。
デザイナーのシビラ・ソロンドは1963年、ニューヨークに生まれる。父はアルゼンチン人、母はポーランド人。7歳の時、家族とともにマドリッドに移住する。
1980年、17才でパリに渡り、2年間滞在。イブ・サン=ローランのもとで働く。
1983年10月、マドリッドで初めてのショーを開催。
1985年3月、バルセロナのガウディフェアで第2回Winter Collectionを発表。これがプロとしての第一歩となる。
1986-87秋冬コレクションがプレス有名専門店など各方面から注目をあび、 国際的名声を得る基盤となる。
1987年、有名なGibo社と一緒に取り組み、ミラノでデビュー。マドリッドに初めての店をオープン。
1989年、スペインにて、シューズ・バッグの製造を開始。次いでイタリアでの製造によるニットウェア、1989-90秋冬コレクションを発表。夏、イトキン株式会社と日本向け婦人服プレタポルテの製造・販売契約を結ぶ。
1990年4月、東京神宮室内競技場にて1990-91秋冬デビューコレクションを開催。
1991年、パリと東京にショップをオープン。
1993年、シビラの姉妹ブランドとしてて、ホコモモラ(Jocomomola)発表。
1996年、ルイ・ヴィトンが100周年を祝い、定番のモノグラムのプリントを 使ったバッグのデザインをクリエイター数名に依頼。シビラにも依頼があった。 シビラは「Shopping in the rain」という題の、傘が中に組み込まれているリュックを作り出品。
1997年、イブニングドレスのラインであるSybilla Nocheを発表。
1998年、家庭用品と家具を展開するSybilla Casaを発表。
2002年、マドリッドのショップが全面リニューアル。 Sybilla Casaのスペース、服のオーダーサロンなど展開を広げる。
2004年、シビラ20周年回顧展をマドリッドで開催。
2009年、非営利団体“Fabrics for Freedom ”(FFF)を創設。翌年に最初のプロジェクト“Esta bolsa tiene tela”を展開。インドのエコロジーコットンを使用したシンプルなバッグの提携販売を行う。
2014年、La Medalla de Oro al Mérito en las Bellas Artes 2013(2013年度芸術に対する功労金賞)を受賞。スペインの芸術的・文化的なクリエイションの分野で際立った功績のあった人々や団体、芸術や文化の発展・普及・促進に周知の業績を残し、芸術的な遺産の保存に貢献したとして、与えられた。2015年2月マドリッドの王宮にて、スペイン国王・王妃より授与される。
2015年、Premio Nacional de Diseño de Moda 2015(2015年度ナショナル・ファッション・デザイン・アワード)を受賞。シビラの作品の感性・革新力・「広い意味でのアーティスト」としての価値を評価される。
2016年9月、マヨルカにショップをオープン。