1970年、ロベルト・カヴァリが自身の名を冠したブランド「ロベルト カヴァリ」を設立。
ロベルト・カヴァリ(roberto cavalli)は1940年イタリアのフィレンツェに生まれる。アーティスト一家(祖父はトスカーナのマッキア派の著名な画家ジュゼッペ ロッシ)の中で、幼少の頃からアートに触れて育った。フィレンツェ・アート・アカデミーで学び、プリント技術を専攻。
アートとファッションの関係に興味を持ちはじめ、さまざまなプリント技術にチャレンジし、Tシャツやニット生地への花柄のプリント技術が高く評価され、イタリアの複数の大手靴下工場から注目を集める。
60年代半ば、シルク製品において、装飾品と縫い目の部分以外全体にプリントできる画期的な技術を生み出す。この技術が後のトレードマークともなるプリント「スタンパ カヴァリ」につながる。
1970年、フィレンツェにて自身のブランド「ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)」を設立。コレクションデビューを果たす。
70年代、革にプリントするという革命的な技術の特許を取得し、この技術がのちにテキスタイル業界で幅広く活用されることとなる。その他、今では代表的なスタイルとも言える異なる素材の生地によるパッチワークの制作を始める。こうしてロベルト カヴァリの技術はイタリアだけではなく欧州にまで知れ渡り、エルメスやピエール カルダンから依頼を受けることとなる。
ロベルト カヴァリの豪華でセクシーなスタイルは90年代に入り、実用主義とミニマリズムが主流になっても、衰えることはなく、ロックスターや映画の女優たちを惹きつけてトップブランドに成長。現代に至るまで、シグネチャーと呼ばれるアニマルプリントや刺繍を施したアイテムが人気を誇る。
現在でもミラノコレクションでメンズ及びレディースのコレクションを発表している。1998年、コンテンポラリーライン「ジャスト カヴァリ(Just Cavalli)」を発表。
2007年秋冬、スウェーデンのアパレルブランド、H&Mとのコラボレーションが決定。歴代にはカール ラガーフェルド、ヴィクター&ロルフなどがコラボレーションをしてきたが、イタリア人としてはじめてH&Mとコラボレーションすることになった。
2015年、ピーター・デュンダスがロベルト カヴァリのクリエイティブディレクターに就任。
2017年、ポール・サリッジ(Paul Surridge)がクリエイティブ・ディレクターとして就任。サリッジは、ジル サンダーではメンズディレクターで、元ジー ゼニアのクリエイティブ・ディレクター。
ロベルト カヴァリが約80店舗、ジャスト カヴァリが約30店舗、その他のラインの店舗も含めて約140のフラグシップ店をグローバルに展開している。