1945年、ローマにて「ブリオーニ(Brioni)」創業。
ブリオーニ(Brioni)は、イタリアのファッションブランド。
ビスポークサービスをはじめ、フォーマルウェアからカジュアルウェア、イタリア製のプレタポルテ(既製服)、レザーグッズ、シューズ、アクセサリーなどを展開している。
ブリオーニのスーツは、最高級の素材を使い、職人のハンドワーク、仕立て技術にこだわったもので、イタリアのエレガンスを追求。「スローラグジュアリー」の精神に基づき、デザインから製作、手入れに至るまで丁寧に作り上げられている。
イギリスなどの伝統的なスーツに代表される、重厚な素材を使用した、重いスーツに反して、軽い素材を使用した軽やかなスーツスタイルを提案。このスーツスタイルは、イタリアのスーツのベース、起源のような存在となっている。(イギリスよりも気候の温かいイタリアではこのような軽やかなスーツの方が適していた。)
1945年、イタリア、ローマにてナザレノ・フォンティコリとガエタノ・サヴィーニが紳士服のブランド「アトリエ・ブリオーニ」を創業。素材の良さなど品質が評価され、俳優、財界人と幅広く支持を集めた。
1952年、フィレンツェのピッティ・イマジネ・ウォモに参加し、ショー形式で軽やかなスーツスタイルを提案して話題を集める。1959年には、アブルッツォ州ペンネに工房を開設。これにより生産力が向上し、大きく成長。1980年代はプレタポルテの分野で成長し、海外にもブティックを拡大させていった。
映画「007」でピアースブロスナン演じるジェームス・ボンドは、ブリオーニのスーツを着用していた。パッドが強調された黒のエレガントなスーツは話題となった。また、次のボンドシリーズ「007 カジノロワイヤル」でダニエル・クレイグ演じるジェームズボンドのスタイルが、ブリオーニのスーツ、ジョンロブの靴、ペルソールのアイウェアで、そのセクシーな着こなしが大きな話題となった。
2005年、プラダのメンズラインで経験を積んだ、フェルッチオ・ポッツォーニ(Ferruccio Pozzoni)が、クリエイティブ・ディレクターに就任。2006年秋冬からウィメンズ・コレクションのクリエイティブ・ディレクターにクリスティーナ オルティスを迎えている。
2009年、映画「天使と悪魔」にてトム・ハンクス演じるロバート・ラングルドン教授の衣装を提供。
2010年よりアレッサンドロ デラクアが約2年クリエイティブディレクターに就任。2011年、PPR(現ケリング)の買収を受けて傘下に入る。
2012年よりブレンダン・ミューラン、2016年よりジャスティン・オシェイ、2017年より2018年までニーナ・マリア・ニーチェがクリエイティブ・ディレクターを担当した。
2022年、俳優のジュード・ロウとラフ・ロウがブランドアンバサダーに就任。