1999年、デザイナーの山本里美がヨウジヤマモト社から「ワイズビスリミ」を発表。後に、ブランド名を「リミ フゥ」に改名。
リミ フゥ(LIMI feu)は、山本里美がデザインを手がけるファッションブランド。ヨウジヤマモト社が展開している。
雰囲気、分量、着やすさを大切にしつつ、着る人の個性と溶け合う余白を残したデザインをコンセプトに、ウィメンズウェアを主軸に展開。メンズラインは無いが、オーバーサイズのウェアが多く性別を問わず着られるアイテムも提案している。
市場や流行とは距離を置き、デザイナーの山本里美が今感じる意志を服のシルエットに落とし込んでいる。特に、ボリュームのあるシルエットやドレープを効かせたフォルム、アシンメトリーのデザインなどが特徴的。
黒を基調としている服が多く、分量感のあるシルエットや、ベースのフォルムなどはヨウジヤマモトの影響を強く受けている印象だが、リミフゥの方がよりフェミニンで若者向けのイメージ。人気のアイテムは、スニーカー、ジャケット、財布など。
1999年10月、Y's(ワイズ)の新ブランド「ワイズビスリミ」のデザイナーに山本里美が就任。2000年秋冬東京コレクションでデビュー。
2002年秋冬よりブランド名を「リミ フゥ:LIMI feu」に変更。リミ フゥのブランド名は自分の名前をとフランス語で「火」を意味する「feu」が由来となっている。
2003年12月13日、東京・代官山に初のショップをオープン。このショップは山本里美自身が立地を選定、店舗面積は80平方メートルで、白い壁にソファーを配置するなど、落ち着いた空間をつくり出した。
2004年、ニューライン「Trace」をスタート。
2006年、ヨウジヤマモトから分社化して、株式会社リミヤマモトを設立(山本耀司会長職でブランドに参加)。2008S/Sからパリプレタポルテにてコレクションを発表している。これを機に、リミ フゥのコレクションが世界的にも取り扱われるようになる。日本以外でも、ヨーロッパを中心に約50店舗以上のショップが取り扱う。
2008年、第51回FEC(日本ファッション・エディターズ・クラブ)アワードのデザイナー・オブ・ザ・イヤーに山本里美が選出される。イヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクター、ステファノ・ピラーティとともに選出される。
2008年春夏、パリファッションウィークに進出。パリでコレクションを発表。
2017年秋冬から新ライン「プロダクト ゼロ(PRODUCT 0)」をスタート。コンセプトは「純粋で無邪気な自由さ」「自分自身への触発や問いかけ」。
2020年、熊谷隆志手掛けるウィンダンシーと初のコラボレーション。
2021年、ディッキーズと初のコラボレーション。
2022年、リー(Lee)と初のコラボレーション。
2022年9月、東京・青山にヨウジヤマモトの複合直営店「ヨウジヤマモト 2(Yohji Yamamoto 2)」オープン。リミ フゥのアイテムも展開。