2003年、森永邦彦がブランド「アンリアレイジ」を設立。
アンリアレイジ(ANREALAGE)は日本のファッションブランド。
ブランド名の「ANREALAGE」とは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味している。日常の中にある、非現実的な日常、また、ふとした捩れに眼を向け、見逃してしまいそうな小さなことをもデザインの着想としている。ディテールはもちろん、雰囲気などさまざまな角度でスタイルを提案する。「服やショーを4次元的にとらえる。その4次元的な空間が作りたくてショーをやっている」と語っている。「神は細部に宿る」が信念。
特徴としては、カラフルで細やかなパッチワーク、そして、人間の身体にとらわれない独創的なフォルムの洋服、また最新テクノロジーを積極的に取り入れたコレクションが特徴。
創業者でデザイナーの森永邦彦は、1980年東京生まれ。早稲田大学入学。当時同校には「ケイスケ カンダ」の神田恵介、「トウキョウリッパー」の佐藤秀明らが在籍していた。卒業後はバンタンキャリアスクールで学ぶ。
2003年、ブランド「アンリアレイジ」を設立。2005年にIFFにてSENKENアッシュ大賞を受賞する。その後ニューヨークで開催された新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド部門大賞を受賞。
同年11月、東京タワー大展望台を会場にしたコレクションで注目を集め、06年秋冬コレクションにて、アルファベット26文字のフォルムをモチーフにしたデザインをインスタレーション形式で発表。07年年春夏コレクションより、再びランウェイコレクションを発表。
2007年、NTTドコモの広告キャラクター「ドコモダケ」をモチーフにしたアート展がニューヨークで開催。森永邦彦もこの企画にコラボレートした。
2011年春夏コレクションでは2年ぶりにショー形式でコレクションを発表。形がない「くうき」をかたちとして表現するスタイルで大きな話題を集めた。
2014年年秋冬コレクションより「アンシーズンアンリアレイジ(ANSEASON ANREALAGE)」がデビュー。2015年、アンリアレイジがTシャツライン「AZ」を発表。
2015年春夏コレクションより発表をパリコレクションで行う。初めて舞台をパリに移した。2016年、南青山の新路面施設「バイ パルコ」に出店。
2017年、アンリアレイジ本店が南青山へ移転リニューアル。同年、アンリアレイジとコンバースとのコラボで、光を浴びて100個の星が反射する近未来のオールスターを発表。
2019年3月、LVMHモエ ヘネシー ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が創設した「LVMH プライズ」の2019年のファイナリストに森永邦彦が選出。なお、そのほかファイナリストとしてはヘド・メイナー(HED MAYNER)のヘド・メイナー、フィップス(PHIPPS)のスペンサー・フィップスらが選ばれている。
2019年9月、第37回 毎日ファッション大賞の大賞をデザイナーの森永邦彦が受賞。
2024年秋冬シーズン、メンズブランド「アンリアレイジ オム(anrealage homme)」がスタート。