特別展「Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」が、ひろしま美術館にて、2025年4月26日(土)から6月22日(日)まで開催される。
特別展「Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」は、猫を描いた浮世絵作品を通して、猫の生態や歴史、人間との関わりを紹介する展覧会だ。
人々に愛好されてきた猫は、ペットとして親しまれるとともに、美術や文学にも表されてきた。日本では、平安時代の『源氏物語』においてすでに、宮廷で愛でられる猫が見られる。江戸時代に入ると、猫の飼育が一般化し、肉筆画や浮世絵版画にも描かれるようになった。
猫は、イエネコとして人間に馴染むようになっても、古くから受け継いできたハンターとしての生態や習性を持ち続けている。人々が「猫らしい」と感じる仕草は、こうした野生の習性の名残であり、絵画においてもその魅力が表現されてきたのだ。
本展では、愛猫家で知られる浮世絵師・歌川国芳をはじめ、江戸時代から明治時代にかけての絵師が猫の姿を描いた作品を一挙公開。国芳の《山海愛度図会 おおいたい 越中滑川大蛸》や《猫の当字 かつを》、《猫のすゞみ》などのほか、窓際に猫が佇む歌川広重の《名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣》、こたつで丸くなる猫を描いた鈴木春信の《水仙花》などを目にすることができる。
特別展「Ukiyo-e猫百科 ごろごろまるまるネコづくし」
会期:2025年4月26日(土)~6月22日(日) 会期中無休
会場:ひろしま美術館
住所:広島県広島市中区基町3-2
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,000円(800円)、小・中学生 500円(300円)、未就学児童 無料
※( )内は、前売および20名以上の団体料金
※チケットは、ひろしま美術館、ローソン・ミニストップ(Lコード 63181)、セブン-イレブン(セブンコード 109-202)ほかにて販売
※障がい者手帳の提示者本人および同伴者1人は観覧無料
※65歳以上は1,800円(受付にて要証明)
※本展の入館券でコレクション展示も観覧可
【問い合わせ先】
ひろしま美術館
TEL:082-223-2530