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企画展「どうぶつ百景—江戸東京博物館コレクションより」が、愛知・名古屋の愛知県美術館にて、2025年4月11日(金)から6月8日(日)まで開催される。東京ステーションギャラリーなどでも開催された巡回展だ。
平和が長く続いた江戸時代、江戸の街では、人々の暮らしと動物は密接に結びついていた。企画展「どうぶつ百景—江戸東京博物館コレクションより」は、江戸・東京の都市空間における人と動物の関わりあいに着目しつつ、東京都江戸東京博物館が所蔵するさまざまな美術・工芸作品を紹介する展覧会だ。
江戸の街では、多様な動物が飼育されていた。輸送や農耕を助ける馬や牛といった家畜、狩猟で活躍する犬や鷹、ペットのように愛玩された猫や小型犬など、その種類は多岐にわたる。本展では、猫を描いた歌川広重《名所江戸百景 浅草田甫酉の町》や月岡芳年《風俗三十二相 うるささう 寛政年間処女之風俗》など、飼育された動物にまつわる作品を展示する。
江戸時代には、将軍や大名の武芸の訓練として、野生の鹿や猪、野鳥などを捕える狩猟が行われていた。また、江戸の街には、江戸の街には鶴やトキ、ヒシクイといった⼤型鳥類が飛来し、狐や狸といった動物も目撃されたようだ。会場では、歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》など、野生の動物を描いた浮世絵を目にすることができる。
都市化が急速に進んだ江戸の街では、敷地内に動物を展示し、客に飲食を提供する店が登場するなど、さまざまな娯楽が行われた。その後、幕末頃には欧米諸国との交流を背景に、国内に生息しない生き物が多く輸入されたことから、江戸が動物ブームに沸いたという。さらに、明治時代に入り、近代化を推し進めるようになると、動物園や競馬場が作られるようになった。本展では、見られる対象となった動物に着目し、歌川芳盛《天竺馬爾加国の出生⼤象の図》などを紹介する。
愛知会場では、吉祥を表す動物を紹介する特別展示を開催。愛知県美術館のコレクションのなかから、江戸時代中頃の絵画を取り上げ、鶴を描いた伊藤若冲《菊に双鶴図》や英一蝶《旭日鶴図》、叭々鳥(ははちょう)をモチーフとした建部凌岱《梅に叭々鳥図》などを公開する。
企画展「どうぶつ百景—江戸東京博物館コレクションより」
会期：2025年4月11日(金)〜6月8日(日)
［前期 4月11日(金)〜5月11日(日) / 後期 5月13日(火)〜6月8日(日)］
会場：愛知県美術館
住所：愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター 10F
開館時間：10:00〜18:00(金曜日は20:00閉館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
観覧料：⼀般 1,500円(1,300円)、⾼校・⼤学⽣ 1,000円(800円)、中学⽣以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は、3月1日(土)から4月10日(木)まで販売
※⾝体障害者⼿帳、精神障害者保健福祉⼿帳、療育⼿帳(愛護⼿帳)、特定医療費受給者証(指定難病)の提示者は、通常料金の半額で観覧可。また、付添者は、「第1種」ないし「1級」の各種⼿帳、特定医療費受給者証(指定難病)の場合、いずれも1名まで通常料金の半額で観覧可
※上記料金で本展会期中にかぎりコレクション展も観覧可
【問い合わせ先】
愛知県美術館(代表)
TEL：052-971-5511
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