2025年に関西で開催される、注目のアート展覧会の情報を特集。大阪、京都、奈良を中心に、近畿地方の美術館や博物館で開催される展覧会スケジュールを、会期順に紹介する。日本画、西洋絵画、現代美術、ファッション、デザインなど、さまざまな展覧会の会期や会場、観覧料を随時更新していく。詳細からは、見どころなどを確認することもできる。
大阪中之島美術館で開催される「歌川国芳展 —奇才絵師の魔力」は、大阪では13年ぶりとなる、浮世絵師・歌川国芳の大規模な展覧会。武者絵や戯画をはじめ、さまざまな画題の浮世絵版画、貴重な肉筆画、新発見作品の《流行猫の変化》など、約400点を紹介する。
「歌川国芳展 —奇才絵師の魔力」
会期:2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・振)
会場:大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
観覧料:一般 1,800円、高校・大学生 1,500円 ほか
大阪中之島美術館で開催される展覧会「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」は、アーティスト吉川静子とグラフィックデザイナーのヨゼフ・ミューラー=ブロックマンを紹介する、初の大規模回顧展。吉川の抽象絵画やミューラー=ブロックマンによる洗練されたグラフィックデザインなどを一堂に集めて紹介する。
「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」
会期:2024年12月21日(土)~2025年3月2日(日)
会場:大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
観覧料:一般 1,700円、高校・大学生 1,100円
大阪市立東洋陶磁美術館で開催される特別展「中国陶磁・至宝の競艶—上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」は、唐時代から清時代にいたる、中国陶磁の名品を紹介する展覧会。中国を代表する博物館のひとつである上海博物館と、大阪市立東洋陶磁美術館のコレクションを一堂に集め、中国陶磁の真髄を紹介する。
「中国陶磁・至宝の競艶—上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」
会期:2024年10月19日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:大阪市立東洋陶磁美術館(大阪府大阪市北区中之島1-1-26)
入館料:一般 1,800円、高校・大学生 800円
大阪のあべのハルカス美術館で開催される展覧会「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」では、センチメンタルな「夢二式美人」の絵画で人気を博した竹久夢二を紹介。近年新たに発見された油彩画《アマリリス》をはじめ、絵画、装幀やデザインなど、約180点の作品や資料を展示する。
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
会期:2025年1月18日(土)~3月16日(日)
会場:あべのハルカス美術館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16F)
大阪の中之島香雪美術館で開催される特別展「大原美術館所蔵 20世紀美術の巨匠たち♡ ウォーホル、ロスコ、リキテンスタイン」は、岡山・倉敷の大原美術館の所蔵作品を通して、20世紀美術を紹介する展覧会。アンディ・ウォーホルの《マリリン・モンロー》を筆頭に、ジャクソン・ポロックや ロイ・リキテンスタイン、イヴ・クラインなど、39点の作品を公開する。
「大原美術館所蔵 20世紀美術の巨匠たち♡ ウォーホル、ロスコ、リキテンスタイン」
会期:2025年1月18日(土)~4月6日(日)
会場:中之島香雪美術館(大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4F)
観覧料:一般 1,600円、高校・大学生 800円 ほか
大阪の扇町ミュージアムキューブで開催される展覧会「ジャパン・アヴァンギャルド —アングラ演劇傑作ポスター展—」では、アングラ演劇の傑作ポスターを紹介。横尾忠則や宇野亞喜良などが手がけた、選りすぐりのポスター作品を目にすることができる。
寺山修司生誕90年記念「ジャパン・アヴァンギャルド —アングラ演劇傑作ポスター展—」
会期:2025年1月22日(水)~2月16日(日)
会場:扇町ミュージアムキューブ(大阪府大阪市北区南扇町6-26)
観覧料:一般 1,500円、大学・専門学校生 1,000円
大阪歴史博物館で開催される特集展示「泉布観—大阪最古の洋風建築—」では、大阪の現存最古の洋風建築・泉布観に着目。泉布観にまつわる資料約25点を通して、建設経緯や建築の特徴などについて紹介する。
「泉布観—大阪最古の洋風建築—」
会期:2025年2月19日(水)〜4月14日(月)
会場:大阪歴史博物館 8F 特集展示室(常設展示場内)(大阪府大阪市中央区大手前4-1-32)
観覧料:大人 600円、高校・大学生 400円(360円)
※常設展示観覧料で観覧可
大阪市立自然史博物館で開催される特別展「貝に沼る —日本の貝類学研究300年史—」は、江戸時代から現代まで、日本における貝類学研究とその成果をたどる展覧会。江戸時代の博物学から、近代初期の図鑑、実物標本、そして最新の研究技術まで、貝類学研究の足跡を紹介する。
「貝に沼る —日本の貝類学研究300年史—」
会期:2025年2月22日(土)~5月6日(火・振)
会場:大阪市立自然史博物館(大阪府大阪市東住吉区長居公園1-23 花と緑と自然の情報センター 2F)
観覧料:大人 500円、高校・大学生 300円
大阪の山王美術館で開催される展覧会「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」では、エコール・ド・パリに着目して同館の所蔵作品を紹介。藤田嗣治やアメデオ・モディリアーニをはじめ、マリー・ローランサン、モーリス・ユトリロなど、約30点を紹介する。
「山王美術館コレクションでつづる エコール・ド・パリ展」
会期:2025年3月1日(土)〜7月31日(木)
会場:山王美術館(大阪府大阪市中央区城見2-2-27)
入館料:一般 1,300円、高校・大学生 800円 ほか
大阪中之島美術館で開催される展覧会「生誕150年記念 上村松園」は、清澄で気品あふれる美人画を手がけた日本画家・上村松園を紹介する、大阪の美術館では初の大回顧展。重要文化財の《母子》や《序の舞》など、初期から晩年にいたる珠玉の作品100件以上を一堂に集め、松園の足跡をたどってゆく。
「生誕150年記念 上村松園」
会期:2025年3月29日(土)~6月1日(日)
会場:大阪中之島美術館(大阪府大阪市北区中之島4-3-1)
観覧料:一般 1,800円、高校・大学生 1,500円 ほか
大阪市立美術館が、2025年3月にリニューアルオープン。これを記念して開催される特別展「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」では、約8,700件にのぼる大阪市立美術館の収蔵品より、上村松園の《晩秋》や佐伯祐三の《教会・パリの裏街》など、選りすぐりの作品約200件を公開する。
リニューアルオープン記念特別展「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」
会期:2025年3月1日(土)~3月30日(日)
会場:大阪市立美術館(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82)
観覧料:一般 1,800円、高校・大学生 1,200円 ほか
グラングリーン大阪のVS.(ヴイエス)で開催される展覧会「安藤忠雄展|青春」は、建築家・安藤忠雄の大規模個展。大阪で16年ぶりの開催となる安藤の展覧会であり、既成概念を打ち破ってきた安藤の建築作品の軌跡を紹介する。
「安藤忠雄展|青春」
会期:2025年3月20日(木)〜7月21日(月)
会場:VS.(大阪府大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪)
観覧料:一般 1,800円、大学生 1,500円
大阪のあべのハルカス美術館で開催される展覧会「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」では、20世紀のベルギーを代表するアーティストのひとり、ジャン=ミッシェル・フォロンを紹介。絵画や写真、ポスター、彫刻、オブジェ、アニメーションなど、約230点の作品を展示する。
「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」
会期:2025年4月5日(土)~6月22日(日)
会場:あべのハルカス美術館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16F)
観覧料:一般 1.900円、高校・大学生 1,500円、小・中学生 500円 ほか
大阪の逸翁美術館で開催される展覧会「四条派ですが、実は— 詩情派。呉春」では、叙情性と写実性をあわせ持つ「四条派」の始祖であるの画家・呉春を紹介。美術史ばかりでなく文学史の視点を交えつつ、重要文化財《白梅図屏風》をはじめとする80点の作品を展示する。
「四条派ですが、実は— 詩情派。呉春」
会期:2025年4月12日(土)~6月15日(日)
会場:逸翁美術館(大阪府池田市栄本町12-27)
観覧料:一般 700円、学生(高校生以上) 500円
大阪市立美術館で開催される特別展「日本国宝展」は、日本の国宝約130件が一堂に会する展覧会。「縄文のヴィーナス」と呼ばれる土偶や金印「漢委奴国王」から、長谷川等伯筆の《楓図》、《伝源頼朝像》や《日月四季山水図屏風》といった日本絵画、そして工芸まで、さまざまな国宝を目にすることができる。
大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」
会期:2025年4月26日(土)〜6月15日(日)
会場:大阪市立美術館(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内)
観覧料:一般 2,400円、高校・大学生 1,700円 ほか