特別展「ミュシャ 謎の絵画」が、大阪の堺 アルフォンス・ミュシャ館にて、2025年4月20日(日)から8月17日(日)まで開催される。
アール・ヌーヴォーが隆盛するパリで活躍した、チェコを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ。ミュシャのパリ時代の最後を飾ったのが、油彩画《クオ・ヴァディス》だ。縦横2mを超える大画面には、古代ローマの邸宅を舞台に、少女が代理石像に口づけをする、小説のワンシーンが描かれている。しかし、このシーンが選ばれた理由など、同作は謎に包まれた絵画であった。
特別展「ミュシャ 謎の絵画」は、ミュシャの《クオ・ヴァディス》の全貌に光をあてる展覧会。同作の謎の鍵を握る、1901年パリでの『クオ・ヴァディス』の流行を、原作小説やその挿絵などを通して探ってゆく。
また、会場では、《クオ・ヴァディス》にいたるまでのミュシャの創作を、代表的な版画、挿絵、素描、油彩、ジュエリーとともに紹介。1900年パリ万博における、オーストリア館のためのポスターや彫刻《ラ・ナチュール》、ボスニア・ヘルツェゴビナ館のための壁画の下絵に加えて、《リジー》といったポスター、ジュエリー《蛇のブレスレットと指輪》などを目にすることができる。
さらに、ミュシャの《クオ・ヴァディス》を、堺の伝統技術「堺緞通」で織りあげた新作タペストリーを初公開。「堺緞通」は、堺に伝わる絨毯の手織り技術だ。本展は、堺緞通によるほぼ実寸大のタペストリーを初披露する機会となる。
特別展「ミュシャ 謎の絵画」
会期:2025年4月20日(日)〜8月17日(日)
会場:堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館)
住所:大阪府堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館
開館時間:9:30〜17:15(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、7月22日(火)
観覧料:一般 900円(720円)、高校・大学生 550円(440円)、小・中学生150円120円)
※( )は20人以上の団体料金
【問い合わせ先】
堺 アルフォンス・ミュシャ館
TEL:072-222-5533