2025年に東京都内で開催される、おすすめ展覧会を特集。美術館、博物館、アートギャラリーなど、東京都内の文化施設での開催スケジュールを、開始日順にまとめている。会期や会場、観覧料などを紹介しているほか、各詳細からは展示アート作品を確認することも可能だ。人気の西洋絵画や現代アート、ファッション、建築、デザインなど、2025年に開催予定の展覧会の最新情報をいち早くチェックしてほしい。
東京の板橋区立美術館で開催される展覧会「レオ・レオーニと仲間たち」では、絵本『スイミー』や『フレデリック』などで知られるレオ・レオーニを紹介。絵本原画、絵画や彫刻などを展示するほか、影響関係にあったアーティストにも光をあて、20世紀の文化の流れのなかからレオーニを紹介する。
「レオ・レオーニと仲間たち」
会期:2024年11月9日(土)〜2025年1月13日(月・祝)
会場:板橋区立美術館(東京都板橋区赤塚5-34-27)
観覧料:一般 650円、高校・大学生 450円 ほか
東京・六本木の森美術館で開催される展覧会「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」は、家族との関係に基づく制作を行った20世紀のアーティスト、ルイーズ・ブルジョワを紹介する、日本では27年ぶり、国内最大規模となる個展。出品作品は約100点にのぼり、そのうち約半数が日本初公開の作品となる。
「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F)
観覧料:平日 2,000円 / 土日休日 2,200円 ほか
東京・虎ノ門の大倉集古館で開催される特別展「志村ふくみ100歳記念—《秋霞》から《野の果て》まで—」は、紬織りの人間国宝に認定されている染織家、志村ふくみの展覧会。染織の道を歩む契機となった《秋霞》から、100歳を目前にして若き日を回想した《野の果てII》まで、約70年にわたる創作の軌跡を紹介する。
「志村ふくみ100歳記念—《秋霞》から《野の果て》まで—」
会期:2024年11月21日(木)~2025年1月19日(日)
会場:大倉集古館(東京都港区虎ノ門2-10-3(オークラ東京前))
観覧料:一般 1,500円、高校・大学生 1,000円
東京・丸の内の三菱一号館美術館が、2024年11月に再開館。これにあわせて開催される展覧会「再開館記念 『不在』—トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」では、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの版画作品を紹介するとともに、フランスを代表する現代アーティスト、ソフィ・カルの新作を世界初公開する。
「再開館記念 『不在』—トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」
会期:2024年11月23日(土)〜2025年1月26日(日)
会場:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)
観覧料:一般 2,300円、大学生 1,300円、高校生 1,000円
東京の渋谷区立松濤美術館で開催される展覧会「須田悦弘」では、草花をモチーフに、精緻な木彫作品を手がけてきた須田悦弘を紹介。初期作品からドローイング、古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品、そして本展のための新作まで、須田の作品を紹介する。
「須田悦弘」
会期:2024年11月30日(土)〜2025年2月2日(日)
会場:渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区松濤2-14-14)
入館料:一般 1,000円、大学生 800円 ほか
東京のアーティゾン美術館で開催される展覧会「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて」では、現代アーティスト・毛利悠子とコレクション作品が共演。音や動きに着目し、不可視の力や事象に形を与える毛利の既存作品を、アーティゾン美術館の空間に合わせてアップデートして展示する。
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて」
会期:2024年11月2日(土)〜2025年2月9日(日)
会場:アーティゾン美術館 (東京都中央区京橋1-7-2)
観覧料:ウェブ予約チケット 1,200円、窓口販売チケット 1,500円
東京・上野の国立西洋美術館で開催される企画展「モネ 睡蓮のとき」は、印象派を代表する画家クロード・モネの連作「睡蓮」に着目する展覧会。パリのマルモッタン・モネ美術館が所蔵する約50点に加えて、国立西洋美術館の松方コレクションをはじめとする日本国内所蔵作品などを一堂に集め、モネ晩年の芸術の展開を紹介する。
「モネ 睡蓮のとき」
会期:2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)
会場:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
観覧料:一般 2,300円、大学生 1,400円、高校生 1,000円
東京都庭園美術館で開催される展覧会「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」では、アール・デコ建築を舞台に、彫刻家の青木野枝とガラス作家の三嶋りつ惠を紹介。青木と三嶋が本展のために作品を準備し、館内の各所に配置することで、アール・デコの空間に新たな視点から光をあててゆく。
「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」
会期:2024年11月30日(土)〜2025年2月16日(日)
会場:東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
観覧料:一般 1,400円、大学生 1,120円(890円) ほか
東京・上野の国立科学博物館で開催される特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」は、同館初となる鳥類をテーマとした展覧会。ゲノム解析による研究で明らかになった最新の系統分類をもとに、鳥類特有の体の構造や生態、多種多様な進化を紹介する。
「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」
会期:2024年11月2日(土)〜2025年2月24日(月・振)
場所:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
観覧料:一般・大学生 2,100円 ほか
東京・上野の国立科学博物館で開催される企画展「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」は、貝類の多様性と人類との関わりを紹介する展覧会。装飾品などの素材として利用されるほか、遊びなどの文化や神事にも関わってきた貝類と人類の関係性に光をあてるほか、貝殻の多様性にも着目する。
「貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか」
会期:2024年11月26日(火)~2025年3月2日(日)
会場:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
入館料:一般・大学生 630円 ほか
東京の文化学園服飾博物館で開催される展覧会「あつまれ! どうぶつの模様」は、世界各地の衣服に表された動物の模様に着目。動物をモチーフとした模様から、それぞれの民族がどのように動物を捉えてきたのかをひもといてゆく。
「あつまれ! どうぶつの模様」
会期:2024年12月5日(木)~2025年3月5日(水)
会場:文化学園服飾博物館(東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1F)
入館料:一般 500円、高校・大学生 300円 ほか
東京・新宿のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で開催される企画展「evala 現われる場 消滅する像」は、サウンド・アーティストのevala(エヴァラ)の集大成となる展覧会。原点ともいえる作品《大きな耳をもったキツネ》を筆頭に、そこから発展した作品、ICCの広々とした展示スペースを全室使用した大型インスタレーションなどを紹介する。
「evala 現われる場 消滅する像」
会期:2024年12月14日(土)〜2025年3月9日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 4F)
入場料:一般 1,000円、大学生 800円
東京の世田谷文学館で開催されるコレクション展「寺山修司展」は、歌人や劇作家などとして活躍した寺山修司にまつわる資料約150点を紹介する展覧会。横尾忠則によるポスター、原稿や台本といった「天井棧敷」にまつわる資料に加えて、20代前半の自筆書簡などを通して、寺山の活動と人物像に光をあててゆく。
「寺山修司展」
会期:2024年10月5日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
観覧料:一般 200円、高校・大学生 150円 ほか
東京都現代美術館で開催される企画展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」は、音楽家・アーティストの坂本龍一が手がけた大型インスタレーションを包括的に紹介する、日本初となる最大規模の個展。生前の坂本が本展のために構想した新作に加えて、これまでの代表作を美術館屋内外の空間に展開し、その創作活動の軌跡をたどってゆく。
「坂本龍一|音を視る 時を聴く」
会期:2024年12月21日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
観覧料:一般 2,400円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,700円 ほか
東京の皇居三の丸尚蔵館で開催される展覧会「瑞祥のかたち」では、皇室に伝わる絵画や工芸、書跡のなかから、、縁起の良いモチーフを表した作品を紹介。鳳凰を描いた伊藤若冲の国宝《動植綵絵老松白鳳図》や《旭日鳳凰図》、富士山を題材とする横山大観《日出処日本》などを公開する。
「瑞祥のかたち」
会期:2025年1月4日(土)~3月2日(日)
会場:皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区千代田1-8 皇居東御苑内)
入館料:一般 1,000円、大学生 500円