ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)は、フランスのシェフ、ジョエル・ロブションが手がけるレストラン、およびブランド。
ジョエル・ロブションは、「世紀最高の料理人」とも言われ料理界を牽引したフランスのシェフ。1976年にフランスの職人に与えられる最高位の勲章「MOF」を受賞した他、1981年に、当時のミシュラン史上最短で三ツ星を獲得。以降、自身がオープンしたレストラン「ジョエル・ロブション」を惜しまれつつクローズするまで13年間連続で三ツ星を維持し続けた。
“料理は愛から始まる芸術”だという理念を掲げていたジョエル・ロブションの料理を食べるため、世界各国から美食家たちがレストラン「ジョエル・ロブション」に集まった。ジョエル・ロブションの考案した技法や料理哲学は多くの料理人に影響を与え、ジョエル・ロブションの料理は世界中の弟子によって継承されている。
日本においては現在、「ジョエル・ロブション」のレストランだけでなく、バーやパティスリー、パン専門店など、様々なジャンルの店舗を展開している。
・「ガストロノミー “ジョエル・ロブション”」:ジョエル・ロブションが展開する様々なレストランの中でも最高峰のブランド。ロブション モダンフレンチの集大成を楽しめる。
・「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」:肩の力を抜いて食事を楽しめる、モダンフレンチレストラン。コース料理のみならず、アラカルトとワインでカジュアルに利用できる。
・「ルージュバー」:赤を基調に黒を配した、艶やかで神秘的な雰囲気のバー。食事前のウェイティングバーや、食後の余韻に浸りたい時はもちろん、バーのみの利用もできる。
・「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」:ロブションの料理哲学を踏襲したパティスリー&ブーランジュリー。独創的でありながらフランスの伝統に基づいたスイーツやパンを展開。
・「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」:オープンキッチンスタイルでアラカルトやコースを気軽に楽しめるモダンフレンチ。
・「ル パン ドゥ ジョエル・ロブション」:ジョエル・ロブションのパン専門店。バゲットやパン ド カンパーニュなどフランスの代表的なパンをはじめ、ガストロノミー ジョエル・ロブションの料理から創作したパンも販売。
・「ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション」:ジョエル・ロブションの料理哲学はそのままに、カフェならではのメニューを提供。
・「ル カフェ ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」:ロブションの料理哲学はそのままに、カフェならではのガレットやサンドイッチをイートイン、テイクアウトで気軽に楽しめるカフェ&ブティック。焼き菓子をはじめギフトも豊富に取りそろえる。
ジョエル・ロブションは1945年フランス中部ポワティエ市にて生まれ、15歳より料理の道を志す。1966年に「コンパニョン・ド・トゥール・ド・フランス」のメンバーとなり、29歳で「コンコルド=ラファイエット・ホテル」総料理長に就任。
1976年に「フランス最優秀職人賞(MOF)」を受賞し、1978年にパリ「ホテル・ニッコー・ド・パリ」料理部門長に就任。
1981年、36歳にして独立を果たし、パリ16区のロンシャン通りに「ジャマン」をオープン。開店翌年にミシュラン一ツ星、その翌年には二ツ星となる。1984年には、39歳でミシュランの三ツ星を史上最短記録で獲得した。1994年に「ジャマン」から「ジョエル・ロブション」に改称し、店舗を移転拡大。
1994年、東京恵比寿シャトーレストラン「タイユバン・ロブション」の料理監督に就任。
1996年に、「完璧な味とサービスを求め、最高の状態で辞めたい」として「ジョエル・ロブション」を閉店。現役を引退する。現役引退後も、レストラン監修や執筆業などにて、世界各国にて活動。弟子たちとともに気軽なスタイルの飲食店をオープンするなど、精力的に活動を続ける。
2003年に東京の六本木ヒルズに「ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション」をオープン。
2004年、東京・恵比寿に「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」をリニューアルオープン。ガストロノミー「ジョエル・ロブション」、「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」、「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」を展開。最上階にはフランスの古城を思わせる優雅な個室を備える。
2018年、ジョエル・ロブションが逝去。