祇園辻利(Gion Tsujiri)は、創業萬延元年(1860年)の宇治抹茶専門店。
初代・辻利右衛門は、保存性の高い茶櫃を考案してお茶の販路拡大を実現。また玉露の茶葉を棒状の美しい鮮緑に仕上げる「玉露製法」を確立するなど、高級茶の代名詞と言われる宇治茶の名声の礎を築いた。
辻利右衛門の宇治茶への志を今も受け継ぐ「祇園辻利」は、幅広い顧客のライフスタイルにマッチした和の楽しみを、確かな品質で届ける。
また、茶の本来の味わいを活かした抹茶スイーツを提供する「茶寮都路里」も展開。とりわけ、抹茶・バニラのアイスクリーム、白玉、抹茶ゼリー、小豆などを合わせたパフェが人気。
1860年、初代・辻利右衛門と二代目徳次郎が宇治にて創業。
1899年、三代目である三好徳三郎が台湾へ渡り、台北に「辻利茶舗」を開店。宇治茶や烏龍茶を扱い、台北で多くの人びとに親しまれる。
1948年、台湾から引き揚げてまもなく、京都・祇園に店舗を開店。
1970年、三好通弘が五代目社長に就任。
1978年、「茶寮都路里」開店。その前身は、手軽にお茶を愉しめる「お茶飲み道場」。名前を「辻利」の名に京の都の「都」、四条大路の「路」、茶の里(宇治)の「里」をあてて「都路里(つじり)」とした。
2020年現在、祇園、八条口、東京スカイツリータウン・ソラマチに店舗を展開。